「ビッグデータ」――皆さんなら聞いたことのない方はいないであろう。恐らく、このコラムを読んでいる方も、「ビッグデータ」というキーワードに誘われたのがきっかけではないだろうか。 頻繁に見聞きする「ビッグデータ」という言葉だが、では「ビッグデータについて説明してください」と問われたら、明快に説明できるだろうか?はたまた、一部のビッグデータ成功企業を除いて、本当にビッグデータを活用している企業はあるのだろうか? 「どんなシステムを買えばよいですか」 筆者にも、最近ビッグデータに関する問い合わせがよく来る。多いのが、「医療でのビッグデータの活用方法を教えてください」「当院でもビッグデータを活用したいのですが、どんなシステムを買えばよいですか」といった内容である。 確かに、ビッグデータ関連のソリューションを提供している企業のWeb サイトを眺めていると、「医療ビッグデータを活用することで、オーダーメ
旅先での食事の一コマ。袋入りのポ… 食のおしゃべり「超加工食品」とはなにか がんや肥満とも関連?(2019/7/11) 「超加工食品」という言葉を聞いたことがありますか?カップ麺や袋入りスナック菓子、炭酸飲料などが典型的な超加工食品。がんや死亡率、肥満との…[続きを読む] ハンセン病家族訴訟、控訴せず 首相、人権侵害を考慮[ニュース・フォーカス](2019/7/9) 唾液腺に石ができる「唾石症」 切除のリスクは?[どうしました](2019/7/10) 調理実習でジャガイモ食べた児童8人が入院 兵庫・宝塚[ニュース・フォーカス](2019/7/10) おねしょが減った。アラームで転機迎えた治療[患者を生きる](2019/7/11) タクシーで100キロ通った医師も 熱意頼みの地域医療[ニュース・フォーカス](2019/7/11) 手足口病、新潟県で2年ぶり警報 手洗いなどで対策を[ニュー
医療分野のデータは、政府や自治体などの公共機関や民間事業者などで医療費抑制や健康管理など、様々な取り組みが進められています。 増え続ける国民医療費の対応 厚生労働省が発表した国民医療費に係る調査によると、2010年度の国民医療費は37兆4202億円となっており、前年度の36兆67億円に比べ1兆4135億円から3.9%に増加しています。人口一人当たりの国民医療費は29万2200円で、前年度の28万2400円に比べ3.5%増加しています。 2010年 国民医療費・対国内総生産及び対国民所得比率の年次推移 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-iryohi/10/dl/kekka.pdf 国民医療費の国内総生産(GDP)に対する比率は7.81%(前年度7.60%)、国民所得(NI)に対する比率は10.71%(前年度10.51%)となっており、高齢化がさ
大沢樹生と喜多嶋舞の間で、息子は実の親子かどうかの醜い争いが続いている。異なる遺伝子検査結果が報道され、真実は闇の中である。昨年5月には、遺伝子検査の結果に基づいて乳がんのリスクを減らすために乳房切除手術を受けたと、アンジェリーナ・ジョリーが告白し話題になった。このように、遺伝子検査は親子関係の鑑定や遺伝的にリスクの高い病気の診断・予防に用いられる。 今までは、病気になると、基本的には画一的な治療が施されていた。これに対して、遺伝子検査などの情報を元に、患者個々人に最適な治療を実施しようというのがオーダーメイド医療である。このオーダーメイド医療を実現するには、多数の人々からDNA・血清などの試料、問診票・診療情報を集め、個人差を詳細に分析し、病気の原因を解明し、治療法・治療薬を開発する必要がある。これは医学研究であると同時に情報科学の研究であり、ビッグデータ解析の有力な応用分野である。わが
先般、記事「遺伝子検査とオーダーメイド医療:ビッグデータ解析の新たな可能性」を投稿した。その中で、米国企業23andMeが99ドルでの遺伝子検査ビジネスを拡大していたが、米食品医薬品局(FDA)に警告され、昨年11月にサービスを停止したと書いた。ところが、その後、WebRONZAで片瀬ケイさんが「FDAにサービスの継続を求める嘆願書への署名集めが始まった」と報じているのに気付いた。確かに、署名集めのサイトが存在し、そのサイトによれば、1月1日には署名者が9000名を突破したようだ。 片瀬さんは「遺伝子情報を適切、安全に活用していけるようなガイドラインが早急に確立されることを願いたい。」と記事をまとめているが、検査結果には間違いが含まれていることを承知の上で、署名者はサービスの継続を願っている。このような検査には検体を集めるほど精度が上がる性質があるので、遺伝子検査技術の将来的発展を期待して
NPO法人 医療福祉クラウド協会(Medical Welfare Cloud Association=MeWCA)が、2014年5月15日、「MeWCAシンポジウム2014」を都内で開催。「介護クラウドが切り開く日本の未来~超高齢社会に向けて医療と介護をつなぐ~」をテーマに、ICT活用による医療・健康管理の変革や医療・介護連携ついて講演やパネルディスカッションが展開された。 医療ビッグデータ活用の本質とは… 基調講演に登壇した東京大学先端科学技術研究センター特任教授 稲田修一氏は、「医療・健康管理を変えるビックデータ活用」と題し、ビッグデータ活用による医療や健康管理の変革、その実現に向けて提言した。 稲田氏は、国内外で始まっているビッグデータを活用して健康管理・医療を改革する新たな取り組み例を紹介しつつ、アンジェリーナ・ジョリーの乳がん予防のための乳房切除・再建手術に触れ、遺伝子に関する医
人間の身体や疾患に関わるさまざまな情報を収集し、その膨大なデータを個別化医療の実現などにつなげる“医療ビッグデータ”。この分野にとりわけ大きな期待を寄せるのが、ストレージ業界である。 業界大手の米EMC社は、医療ビッグデータの可能性をどう見ているのか――。EMC Isilon Storage Divisionでライフサイエンス分野のCTOを務めるSanjay Joshi氏(EMC Isilon Storage Division, Life Sciences, CTO)に聞いた。EMC Isilonは、スケールアウトNAS(network attached storage)大手の米Isilon Systems社をEMC社が2011年に買収して誕生した事業部。Joshi氏は分子バイオテクノロジーの博士号を持ち、ドイツSiemens社でX線診断装置の開発に携わった経歴などを持つ。 (聞き手は大下
インターネットサービス事業者であるヤフー。同社は近く、遺伝子情報の解析に基づく生活改善助言サービス「HealthData Labo」のモニター募集を開始する。 HealthData Laboは、スマートフォンやウエアラブル端末で測った活動量や睡眠、食事内容などの情報と遺伝子情報を組み合わせて、生活習慣に関するアドバイスなどを行うもの。遺伝子情報の収集に当たっては、東京大学発のベンチャー企業であるジーンクエストと組む(関連記事)。 ヤフーはなぜ、遺伝子解析に目を付けたのか――。同社の別所直哉氏(執行役員 社長室長)と阿南愛氏(メディアサービスカンパニー ターゲティングメディア本部 ヘルスケア関連サービス部 部長 Yahoo!ヘルスケア サービスマネージャー)に聞いた。
NPO法人 医療福祉クラウド協会(Medical Welfare Cloud Association=MeWCA)が、2014年5月15日、「MeWCAシンポジウム2014」を都内で開催。「介護クラウドが切り開く日本の未来~超高齢社会に向けて医療と介護をつなぐ~」をテーマに、ICT活用による医療・健康管理の変革や医療・介護連携ついて講演やパネルディスカッションが展開された。 医療ビッグデータ活用の本質とは… 基調講演に登壇した東京大学先端科学技術研究センター特任教授 稲田修一氏は、「医療・健康管理を変えるビックデータ活用」と題し、ビッグデータ活用による医療や健康管理の変革、その実現に向けて提言した。 稲田氏は、国内外で始まっているビッグデータを活用して健康管理・医療を改革する新たな取り組み例を紹介しつつ、アンジェリーナ・ジョリーの乳がん予防のための乳房切除・再建手術に触れ、遺伝子に関する医
「これからはフィットネスクラブの役割が変わっていく。安心・安全、そして効果を可視化するために、ウエアラブル端末のような技術が必要になる」――。東急スポーツオアシス 営業開発部 ヘルスケア事業マネージャーの桑田勇人氏は、2014年6月11日に開催されたデジタルヘルスAcademy「『ウエアラブル』の本質を議論する」(主催:日経デジタルヘルス)で「将来のフィットネスクラブにおけるウエアラブル端末の役割」と題して講演し、このように語った。 医療との連携が深まる 桑田氏はまず、フィットネスクラブをめぐる幾つかの状況の変化について説明した。その一つとして、会員の高齢化が進んでいることを指摘。具体的には、東急スポーツオアシスでは、2004年時点では30代以下が会員の54.5%を占めていて、60代以上の会員は13.6%だった。ところが2012年には60歳以上の会員が約25%を占めるまでになったという。こ
「食事や運動と体重変化の対応関係を記録していくと、患者はいろんなことに気づくようになる。気づきがあれば、人間は必ず変わる」――。 関西医科大学 健康科学科 科長の木村穣氏は2014年6月11日、デジタルヘルスAcademy「『ウエアラブル』の本質を議論する」(主催:日経デジタルヘルス)において、「健康科学の専門医が指摘するウエアラブルへの要望」と題して講演。生活習慣病を予防するためには、患者自身が達成可能な目標を設定して成功体験を積み重ねられるようにサポートすること、そのためには食事や運動による体重の変化を「セルフモニタリング」するウエアラブル生体センサーの利用が必要となることを力説した。 木村氏によると、セルフモニタリングによって「自己効力感」を得た患者は、積極的に生活習慣を改善するようになる。これは行動心理学にもとづいた「認知行動療法」と呼ばれるものだが、実際に行うには「セルフモニタリ
日本の医療は東北から変わる──そう思わせてくれる計画が、東北地方の中心地宮城県で進んでいる。東日本大震災で大きな痛手を受けた宮城だが、それを逆転の発想で好機ととらえて、一から医療基盤を構築して医療ビッグデータを集め、様々な用途に活用しようとしている。 地域医療連携やゲノムなど5つの医療情報基盤を整備 「東北医療情報ハイウェイ計画」というこの構想は、現在構築中の5つの社会情報基盤を利用して医療情報を集積。医療ビッグデータとして活用することで、地域医療連携と最先端研究のベースを作る目的がある。東北大学大学院医学系研究科教授の中谷純氏が、2014年6月5~7日に岡山県岡山市で開催された「第18回日本医療情報学会春季学術大会」(主催:日本医療情報学会)の特別講演で、詳細に解説した(写真1)。 中谷氏は「震災前よりもよい社会にすることを目指して、構築を進めている。東北だけでなく、未来永劫にわたる国家
高木 山本さん遅刻ですね。間もなく到着だそうですが。さて、第1回からずいぶん経ちましたが、いつでしたっけ?前回は。 鈴木 もう半年前ですね。 高木 そんな前ですか。で、どうしましょうか。司会者いらっしゃらないので、ちょっと状況を。えーと、大綱が出ました。先週決定されました。その名も、なんでしたっけ? 鈴木 「パーソナルデータの利活用に関する制度改正大綱(PDF)」ですね。 高木 あれ?パーソナルデータの保護とか、そういうんじゃないんですか?保護じゃない? 鈴木 利活用大綱ですね。 高木 利活用!利活用制度大綱。こんなんありですか? 鈴木 んーまあ、そもそもこのミッションがアベノミクスの三本の矢の経済成長ですからね。まえがきには「ビッグデータ」という言葉が躍っていますから、産業界からの強い意向を受けてですね、まさに、ビッグデータで経済成長のために改正しようと。こういう内容です。 高木 はい。
Leica M7, 1.4/50 Summilux, RDP III @Griffith Observatory, Los Angels, CA 残念なことに、全く忘れていて風呂に入っていたのだが、期せずして先日取材を受けたNHKスペシャルの「医療ビッグデータ」に、先ほど何秒か登場していたようだ。 それでそのリアルタイム検索結果*1を見ていたのだが、そこで扱われていたデータがビッグデータかどうかというツイートが結構な量であることに驚いた。ビッグデータの特徴として3V(Volume, Variety, and Velocity)と言った言葉が広まってしまっているせいもあるだろう。(自分も時たま使ってしまうので今回反省している。) この方々の気持ちはわかるが、このブログの読者の方々ならお気付きの通り、今起こっている変革の本質はデータが巨大かどうかということではない。 ― 現在起こっている変革の
追記: コンビニエンスストアは5.5万店舗 2019年 売上は10兆円 平均単価は622円 https://www.jfa-fc.or.jp/particle/320.html 歯科医院の数は6.8万 令和元年9月の歯科診療所数は6万8,511施設 厚労省の施設動態調査による令和元年9月末現在の歯科診療所数は全国で6万8,511施設で、前月より11減少した。開設者別歯科診療所数の個人は544減、医療法人は439増となっている。 http://www.dentalnews.co.jp/news/detail/2019/index.html 6万箇所 歯科医は10万人(2016年)https://www.jda.or.jp/dentist/about/index_7.html 歯医者さんは、なぜ一週間後なのか? 時間がない時に限って、歯医者さんのスケジュールが毎週決まって、週に一度はいってくる
これが30万人の「医療ビッグデータ」がはじき出した 「がん」の「5年生存率」ナマ数値だ 部位別・男女別・ステージ別で公開! ワースト1は「膵臓がん・男・ステージⅣ」の1.2%「肺がん・男・ステージⅣ」3.8%「胃がん・女・ステージⅠ」97.0%…… これまで、患者が知りたくても知り得なかった情報が、「医療ビッグデータ」を解析することで明らかになった。医者が決して教えてくれなかった「真実」の数値を、すべて公開する。 ついにわかった「本当の確率」 「さようなら、親愛なるすべての友人たちと愛する家族のみんな。今日、私は尊厳死を選びます」 11月1日、29歳の米国人女性がフェイスブックでこんなメッセージを残して命を絶った。医師から処方された薬を飲み、家族に見守られながら安らかに息を引き取ったという。この女性、ブリタニー・メイナードさんは、悪性の脳腫瘍を患い、今年4月に余命半年を宣告されていた。イン
関連キーワード iPad | iPhone | Android | 医療IT | 医療クラウド | スマートデバイス 米Googleの「Android」と米Appleの「iOS」の戦いは今もなお激しい火花を散らしている。ここに「健康管理」という要素が加わった。多くのユーザーは、各OSに搭載されている健康管理プラットフォーム「Google Fit」と「Apple Health」を比較検討するようになっている。一般消費者は日常的な活動でもモバイルデバイスへの依存度が高くなっているのが実情だ。臨床的に意義のある健康情報を各自のモバイルデバイスに保存して共有することについて、テクノロジーをリードするユーザーはどう感じているのだろうか。ウェアラブルテクノロジーの導入は、デジタルヘルスのトレンドに拍車を掛けるのだろうか。 「iPhone 6 16GB ゴールド SIMフリー」、読者プレゼント実施中!
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