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  • 有坂汀さんの感想・レビュー

    このは日航機123号便が墜落した時に現場で事故処理の現場指揮をしていた人間による手記です。飛行機事故というものがいかに凄惨なものであるかをまざまざと見せつけてくれます。読んでいて恐ろしさを感じます。 このは日航機墜落事件の際、事故現場の指揮を取った捜査官が綴った手記で、このを僕が手に取ったのは僕が当時、『沈まぬ太陽』を読んでいて、御巣鷹山の事故現場のことを補完するためだった。 ここには現場の様子と、遺体確認に従事した医師や日赤の看護師たち。自衛隊や群馬県警の様子が描かれているのですが、戦場ともいえるような遺体収容現場で粛々とあくまで自分の仕事を為そうとする警察官や看護師や医師たちがすさまじい迫力でした。 事故現場のことに関しては、一言で言うと。エグいです。メチャメチャエグいです。この件に関しては具体的な描写を一切ここにはあえて掲載しません。乱暴な言い方ですが、どうしても「真実」を知り

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    arisakamigiwa 2024/10/17
    この本は日航機123号便が墜落した時に現場で事故処理の現場指揮をしていた人間による手記です。飛行機事故というものがいかに凄惨なものであるかをまざまざと見せつけてくれます。読んでいて恐ろしさを感じます。
  • 有坂汀さんの感想・レビュー

    インターネット社会はとても便利なものですが、それと引き換えに我々が『彼ら』に売り渡しているものは…。極端な『パーソナライズ化』が利益をもたらすのか?それとも…というのは、神のみぞ知るというところです。 かつて、自由な場所といわれていたインターネットの世界もそれは昔の話。いまやアルゴリズムの急速な進化により、われわれに提供される情報はよりパーソナライズ化されている。 たとえば、僕の見ているグーグルのある言葉に関する検索結果とあなたの見ている結果が違っていたり、Facebookに流れるニュースフィードは俗に「エッジランク」と呼ばれるアルゴリズムで、運営者側が 「あなたと親しい方はこの方ですか?」 という風に投げかけられた情報を見ていたり、Amazonでは購入したりクリックした商品を元にあなたにお勧めのものを表示してくる…。いまやこういう時代になったのかと読んでいて複雑なものを覚えてしまいました

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    arisakamigiwa 2024/10/15
    インターネット社会はとても便利なものですが、それと引き換えに我々が『彼ら』に売り渡しているものは…。極端な『パーソナライズ化』が利益をもたらすのか?それとも…というのは、神のみぞ知るというところです。
  • 有坂汀さんの感想・レビュー

    作家で元外交官の佐藤優氏が記す、イスラエル及びユダヤ人に関する考察をまとめたものです。佐藤氏のインテリジェンスオフィサーとしての人生がいかに彼らから影響を受けたかがよく分かりました。必読書であります。 書は作家でもと外交官の佐藤優氏が隔月誌『みるとす』に連載した2007年10月号から2014年6月号分までの「ノート」再編集した上で書籍化したものです。 「全世界に同情されながら滅亡するよりも、たとえ全世界を敵に回しても生き残る。」 一見過激とも取れるイスラエルのこの国是が書を読むと改めてその辿ってきた経緯や、四方を「敵」に囲まれた状態であるという地政学的な条件。さらにはイスラエル建国までにユダヤ民族が辿った苦難の歴史に思いをはせ、佐藤氏ほど僕はイスラエルに対して「思い入れ」は少ないものの、彼らの「立場」が良く解かるつくりになっておりました。 神学生への架空の手紙や、現役で活躍するイスラエ

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    arisakamigiwa 2024/10/11
    作家で元外交官の佐藤優氏が記す、イスラエル及びユダヤ人に関する考察をまとめたものです。佐藤氏のインテリジェンスオフィサーとしての人生がいかに彼らから影響を受けたかがよく分かりました。必読書であります。
  • 有坂汀さんの感想・レビュー

    アジア、特に中華圏の社会・政治文化事情に通暁するノンフィクション作家、安田峰俊氏のルポルタージュです。「無国籍者」となった女子大生。「夜の住人」となった軍閥高官の孫など、個性ある人物が登場します。 書は中国を中心に活躍されているノンフィクション作家、安田峰俊氏のルポルタージュです。「無国籍者」となった女子大生。漢族によって抑圧されているウイグル族の青年。「夜の住人」となった軍閥高官の孫…。とエッジの効いた人物たちが目白押しです。 僕は安田氏の著作は『和僑 農民、やくざ、風俗嬢。中国の夕闇に住む日人』(角川文庫)を読んで以来、僕の中に幼少時からある「中国趣味」と安田氏がメインフィールドとされている中国を中心としたアジア圏であることと重なり、彼の地が持っている獰猛なエネルギーを伴った「うねり」を独特の視点と筆致で今回も切り取ってくれております。 書に登場する「境界の民」は「国家」という

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    arisakamigiwa 2024/10/07
    アジア、特に中華圏の社会・政治・文化事情に通暁するノンフィクション作家、安田峰俊氏のルポルタージュです。「無国籍者」となった女子大生。「夜の住人」となった軍閥高官の孫など、個性ある人物が登場します。
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    ノンフィクション作家、石井光太氏が描く、今までに明かすことのできなかった『3・11』の『真実』です。圧倒的な破壊があったあとで大手マスコミが取りこぼした話を丹念に掬い取っていると思っております。 ノンフィクション作家、石井光太氏がつづる、『3・11』のこれまで明かすことができなかった『真実』の物語です。百年に一度といわれる圧倒的な破壊のさなか、もしくはその後の世界で展開されていることを、石井氏の筆が時に容赦なく、時に被災した人間に寄り添うように丹念に描かれます。 始まりは石井氏が東京で地震にあったところからです。石井氏の真骨長であるフットワークの軽さで、現地へ新潟から入ろうとします。しかし、それにも一筋縄ではいかないものがあって…。今後に予想される困難な展開を予想されます。 現場に入った石井氏を待っていたものは圧倒的な『破壊』と『死』でありました。震災後に発生した津波が暴力的な力で全てを破

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    arisakamigiwa 2024/10/05
    ノンフィクション作家、石井光太氏が描く、今までに明かすことのできなかった『3・11』の『真実』です。圧倒的な破壊があったあとで大手マスコミが取りこぼした話を丹念に掬い取っていると思っております。
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    書は漫画家、じゃんぽ~る西先生が「巴里の異邦人」として現地での愉悦と憂にまみれた日々を描くエッセイコミックです。西先生から見る男目線のパリの街並みは「生活者」ならではのものでありまして、面白い。 現在ではフランス人の奥様と結婚し(ジャーナリストの西村・プペ・カリンさん)、「日仏合作」の子供二人にも恵まれ、充実した(はた目にはそう見える)人生を送っているじゃんぽ~る西先生ですが、書はその前日譚として漫画の勉強をするために単身、フランスはパリに「私費留学」をするも、「巴里の異邦人」として現地での愉悦と憂にまみれた日々が描かれているのが書です。 僕のようなパリに行ったことのない「田舎者」や、あるいは「旅行者」としてパリに行く人間とは違い、現地に住んでアパルトマンを借り、スーパーのアルバイトで生計を立てながら現地に住んでいるフランス人(あるいは別の国からパリに移住した人間も含めて)と試行

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    arisakamigiwa 2024/09/27
    本書は漫画家、じゃんぽ~る西先生が「巴里の異邦人」として現地での愉悦と憂鬱にまみれた日々を描くエッセイコミックです。西先生から見る男目線のパリの街並みは「生活者」ならではのものでありまして、面白い。
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    芥川賞作家、西村賢太氏の『秋恵もの』と呼ばれる連作小説集です。『どうで死ぬ身の一踊り』の直接的な後日談で貫多と秋恵の関係が崩壊に向かって突き進んでいく様子を見つめた4編です。相変わらずの貫多でした。 芥川賞作家。西村賢太氏による非道極まりない連作小説集です。俗に『秋恵もの』といわれる小説を4編、収録されております。 物故作家の全集を出すという理由で秋恵の実家から300万円もの大金を引っ張った上でことあるごとに秋恵に罵声を浴びせ、暴力を奮い、彼女がパートで勤めたお金で生活したお金で深々と淫蕩に浸る…。 そんな西村氏をモデルとした主人公北町貫多とその彼女の秋恵…。西村氏のナビゲートによると、書はデビュー作である『どうで死ぬ身の一踊り』(角川文庫)のストレートな後日談になります。 『どうで~』で口論、暴力の末に秋恵の肋骨を蹴ってヒビを入れてしまった北町貫多。それを境に二人の関係は一気に冷え込み

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    arisakamigiwa 2024/09/20
    芥川賞作家、西村賢太氏の『秋恵もの』と呼ばれる連作小説集です。『どうで死ぬ身の一踊り』の直接的な後日談で貫多と秋恵の関係が崩壊に向かって突き進んでいく様子を見つめた4編です。相変わらずの貫多でした。
  • 有坂汀さんの感想・レビュー

    ビルマ女子→難病女子→おしり女子→有袋類…。『作家』となった大野更紗さんがいたるところで書き散らした文章を一冊にまとめたものが書になります。さまざまな彼女の面が浮き彫りになっていて、面白かったです。 書は『([お]9-1)困ってるひと (ポプラ文庫 お 9-1)』(ポプラ社)で作家デビューした筆者があちこちで書いてきた文章や、糸井重里氏、古市憲寿氏、重松清氏、石井光太氏などの話題の人たちと対談した記録です。一貫としたテーマというものは特に感じられず、大野更紗という一人の人間をモザイク画のようにした一冊ではなかろうかと思います。 難病を抱えながらもテキストという形で発信し、遠くへ出かけ、人と会う…。彼女のバイタリティーはどこから来るのだろうと、そんなことを考えながらページをめくっていて、一見かなり分厚いでございましたが、3時間弱で読み終えるような内容でございました。もともと、病気を患う

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    arisakamigiwa 2024/09/18
    ビルマ女子→難病女子→おしり女子→有袋類…。『作家』となった大野更紗さんがいたるところで書き散らした文章を一冊にまとめたものが本書になります。さまざまな彼女の面が浮き彫りになっていて、面白かったです。
  • 有坂汀さんの感想・レビュー

    作家、伊集院静先生の『旅』をめぐるエッセイです。国内はおろか世界中の国を旅して感じた物や出会った人々が作家に残していった『言葉』やエピソードについて綴られており、伊集院先生の辿った『軌跡』を感じます。 書は作家、伊集院静先生が『旅』をテーマに綴るエッセイで、ダイナーズクラブという会員誌に連載されていた『旅先で心に残った言葉』を書籍化したものなのだそうです。旅から旅への生活を人生の大半で行っていて、多くの人々との出会いと別れを経験した伊集院先生ならではの筆致と選んだ言葉のセレクションに今回もまたぐっとさせられました。 スペインアメリカ、フランス、ケニア、ポルトガル、ポーランド、イタリア、タヒチ…。国内は無論のこと世界中を旅してきたからこそ出会えた言葉。さらに伊集院先生の「まなざし」を通して綴られるヘミングウェイ、城山三郎、フランシスコ・ザビエル、キップリング、レオナルド・ダ・ヴィンチなど

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    arisakamigiwa 2024/09/16
    作家、伊集院静先生の『旅』をめぐるエッセイです。国内はおろか世界中の国を旅して感じた物や出会った人々が作家に残していった『言葉』やエピソードについて綴られており、伊集院先生の辿った『軌跡』を感じます。
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    ここで扱われている「和僑」とは、21世紀になってから日人の間で作られた造語です。ここでは中国で行き、中国を喰らい、したたかに生きる人々を気鋭の筆者が追い続けた貴重な記録です。混沌がここにあります。 僕が中国に関心を格的に持ったのは予備校時代に漢文講師の宮下典男先生の授業を受けたのがきっかけで、それから時は流れて幾星霜。日中国との関係が変化していく中で手にとって読んでみたです。 ここでは『和僑』といわれる日人たちが、中国で生き、中国で喰らい、中国を喰らうしたたかな生き方を気鋭の筆者が書きとめたルポルタージュであります。 出てくる人間もまぁ多士済々で、雲南の山村に住む2ちゃんねらー。欲望の海・マカオで「ニッポン定」として働いていた風俗嬢。上海で日系企業の依頼で組を作ったやくざ…と規格外の人間ばかりで、読み終えたときにはあまりのディープな世界でため息すら出たのですが、彼等の『濃厚』

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    arisakamigiwa 2024/09/14
    ここで扱われている「和僑」とは、21世紀になってから日本人の間で作られた造語です。ここでは中国で行き、中国を喰らい、したたかに生きる人々を気鋭の筆者が追い続けた貴重な記録です。混沌がここにあります。
  • 有坂汀さんの感想・レビュー

    現在ではその影が薄れているそうですが、横浜・黄金町といえばこうして春をひさぐ人たちのメッカでした。ここで被写体になっている女性たちは海外から日に来て黄金町で働いている女性たちでした。貴重な記録です。 事情があって泣く泣く古屋に売ってそれでも未練があってこうして書いて紹介しているです。 現在はなくなってしまったそうですが、横浜、黄金町は昔から『ちょんの間』で有名な赤線・青線地帯で、2005年に徹底的な摘発があってからはそういうところはなくなってしまったそうでが、この写真集に移っているのは当時、外国から来て黄金町で春をひさいでいた女性たちのことが写真と文章で淡々とつづられています。 確か、南米やヨーロッパから来た女性が多かったような気がします。 『なぜ、僕はこういうところや場所に惹かれるようになったんだろう…?』 時々僕は自問するのですが、日ごろ、ベールに包まれて除くことのできない人間の

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    arisakamigiwa 2024/09/10
    現在ではその影が薄れているそうですが、横浜・黄金町といえばこうして春をひさぐ人たちのメッカでした。ここで被写体になっている女性たちは海外から日本に来て黄金町で働いている女性たちでした。貴重な記録です。
  • 有坂汀さんの感想・レビュー

    今やもっともメジャーな格闘技のひとつとなったブラジリアン柔術。書はその始祖となったコンデ・コマこと前田光世の伝記です。彼のたどった「魂の軌跡」が熱い読むものの中に何かを呼び起こします。血が滾ります。 僕がこのを初めて読んだのは、確か大学時代くらいのことで、そのときは何か格闘技をはじめようと思っていろいろなジムや道場を回っていたような気がします。それで今回、このを読み返してみて、そのときの気持ちを思い起こしていました。 このはいまや柔術といえばほぼブラジリアン柔術のことを指すくらいメジャーな格闘技になったグレイシー柔術の祖といわれるコンデ・コマこと前田光世の生涯を書いた伝記です。彼が青森から出てきて講道館に入門し、アメリカを皮切りに世界中を遠征して、現地の人間と異種格闘技に明け暮れていたことは知っている方も多いと思うので、ここではさらりと流します。 僕が今回読み直して注目したのは彼が

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    arisakamigiwa 2024/09/06
    今やもっともメジャーな格闘技のひとつとなったブラジリアン柔術。本書はその始祖となったコンデ・コマこと前田光世の伝記です。彼のたどった「魂の軌跡」が熱い読むものの中に何かを呼び起こします。血が滾ります。
  • 有坂汀さんの感想・レビュー

    筆者こと主人公は「七帝柔道」という寝技中心の柔道に憧れ、2浪の末にその一角を占める北海道大学に入学した。そこから物語ははじまります。『寝技中心の柔道』に己の全てを賭ける男たちの青春を描いた小説です。 実をいうと僕は、大学時代に1度だけ、七帝戦、もしくは七大柔道大会というものを見たことがあるんです。ここで行われる柔道は、講道館ルールと呼ばれるオリンピック等で見られるものではなく、現在で似た様なものはブラジリアン柔術のように(ルーツが同じだから当然といえば当然)ひたすら寝技で戦うというもので、さらにいうなれば関節を極められてもギブアップはせず、締め技が入れば落ちる(意識を失って気絶する)という当に壮絶な試合であったことを思い出します。 僕が見ていたときは女子の試合があり、彼女等も必死になって試合をしていたことを書を読みながら思い出しました。確か、そのときは記憶によると主催校だった北海道大学

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    arisakamigiwa 2024/09/04
    筆者こと主人公は「七帝柔道」という寝技中心の柔道に憧れ、2浪の末にその一角を占める北海道大学に入学した。そこから物語ははじまります。『寝技中心の柔道』に己の全てを賭ける男たちの青春を描いた小説です。
  • [第176話]チェンソーマン 第二部 - 藤本タツキ | 少年ジャンプ+

    チェンソーマン 第二部 藤本タツキ <毎週水曜更新!最新2話無料>TVアニメが各種動画サイトにて好評配信中! チェンソーの悪魔を身に宿した少年・デンジ。世界はチェンソーマンを知るのだが――…!? [JC18巻発売中]

    [第176話]チェンソーマン 第二部 - 藤本タツキ | 少年ジャンプ+
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    arisakamigiwa 2024/09/04
    なにやら恐ろしいことになってるぞ!?
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    2011年3月11日、宮城県石巻市の日製紙石巻工場は地震後に発生した津波の影響を受け完全停止するも、工場長は半年での復興を宣言。その号令の元に奮闘し、操業を再開するまでを追ったノンフィクションです。 東北を初めとして日中に大きな爪あとを残した2011年3月11日に発生した東日大震災。書の舞台は宮城県石巻市の日製紙石巻工場であります。そこもまた震災後に発生した大津波の影響を受け、従業員の誰しもが 「工場は死んだ」 と言わざるをえないほど厳しいものでありました。 実際に書を紐解いていくと分かるのですが、その描写はすさまじく、黒々と大きなハエがわんわんと宙を舞う中、津波を浴びてグチャグチャになったパルプを片付ける場面や、機械の合間に挟まった遺体を回収する場面にはページをめくる手が鈍ってしまいました。 しかし、製紙工場には出版社との約束で 「何があっても絶対に紙を供給し続ける」 と言う

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    arisakamigiwa 2024/09/03
    作者の佐々涼子さんは2024年9月1日夕、神奈川県の自宅で悪性脳腫瘍のため亡くなりました。享年56歳。この場を借りてご冥福を申し上げます。
  • 有坂汀さんの感想・レビュー

    遊廓の名残りをとどめる、大阪・飛田。社会のあらゆる矛盾をのみ込む貪欲で多面的なこの街に、人はなぜ引き寄せられるのか!?取材と執筆に12年もの歳月をかけた筆者の執念を行間から感じ取る事の出来る一冊です。 大阪・飛田。僕がこの街の存在をはじめて知ったのは好きな作家の黒岩重吾や梁石日の作品に頻出し、また彼ら自身もまた西成や飛田界隈のディープで猥雑な世界にどっぷりとその身を浸したことがあるということを知ったのがきっかけでした。 その姿は個人が主催しているサイト「大阪DEEP案内」などでその断片を知ることができますが、さまざまな「事情」を抱えた人間が集まる西成・飛田界隈を写真撮影するのはさぞかし大変だろうなぁと、その努力に敬意を払いながらサイトに掲載されている写真を見ていたことを思い出します。 書は今なお当時そのままの遊郭が160軒ほどが在りし日の雰囲気で営業していると聞いております。そこで行われ

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    arisakamigiwa
    arisakamigiwa 2024/09/02
    遊廓の名残りをとどめる、大阪・飛田。社会のあらゆる矛盾をのみ込む貪欲で多面的なこの街に、人はなぜ引き寄せられるのか!?取材と執筆に12年もの歳月をかけた筆者の執念を行間から感じ取る事の出来る一冊です。
  • 哲子の部屋 Ⅰ: 哲学って、考えるって何? 有坂汀さんの感想 - 読書メーター

    登録日2010/11/05(5058日経過)記録初日2010/11/11(5052日経過)読んだ371冊(1日平均0.07冊)読んだページ111982ページ(1日平均22ページ)感想・レビュー20件(投稿率5.4%)棚1棚性別男年齢41歳血液型O型職業自営業現住所北海道URL/ブログhttps://lit.link/arisakamigiwa自己紹介北海道釧路市出身。北海学園大学人文学部日文化学科中退。著述家兼書評家、歌人。様々な職業を転々とした後に小説『遠浅の海』(KDPほか)やエッセイ集『生産性はなくてもは出せる』(同)など8作を自己出版。座右の銘は「曾子曰、君子以文會友、以友輔仁」(孔子)など。

    哲子の部屋 Ⅰ: 哲学って、考えるって何? 有坂汀さんの感想 - 読書メーター
    arisakamigiwa
    arisakamigiwa 2024/09/02
    本書は『NHK Eテレ』にて放送された『哲子の部屋』の書籍化第一弾です。哲学者、國分功一郎先生をナビゲート役にゲストに女優の清水富美加(千眼美子) と俳優・ミュージシャンのマキタスポーツの両氏を迎えます。
  • 有坂汀さんの感想・レビュー

    『アサヒ芸能』に連載中の佐藤優氏の時事エッセイ『ニッポン有事!』を書籍化第3弾です。国境問題。沖縄。外務省及び外務官僚。永田町。霞ヶ関。政治や外交をテーマに下世話な話も交えつつ鋭く切り込んでいきます。 週刊『アサヒ芸能』にて絶賛連載中の佐藤優氏の時事エッセイ、「ニッポン有事!」著作化第3弾です。相変わらず佐藤先生の筆は冴え渡っているなと再認識しました。 実を言うと僕はこの時事評論と西村賢太氏のエッセイのおかげでいまやアサヒ芸能の熱心な読者になってしまいました。こうなると日々『オッサン街道』を驀進していることにいやおうなく気づかされます。 やはり、掲載している雑誌の性質上、同じ時事を語るでもものすごく下品なテイストが満載で、その辺もまた、僕の好みに合致しております。 しかし、語られている事象の内容は他の掲載論文に比べても一切クオリティの劣化は認められず、その辺はさすがだなと思っております。

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    arisakamigiwa 2024/08/31
    『アサヒ芸能』に連載中の佐藤優氏の時事エッセイ『ニッポン有事!』を書籍化第3弾です。国境問題。沖縄。外務省及び外務官僚。永田町。霞ヶ関。政治や外交をテーマに下世話な話も交えつつ鋭く切り込んでいきます。
  • アラサーちゃん 無修正 5巻 有坂汀さんの感想 - 読書メーター

    登録日2010/11/05(5055日経過)記録初日2010/11/11(5049日経過)読んだ371冊(1日平均0.07冊)読んだページ111982ページ(1日平均22ページ)感想・レビュー20件(投稿率5.4%)棚1棚性別男年齢41歳血液型O型職業自営業現住所北海道URL/ブログhttps://lit.link/arisakamigiwa自己紹介北海道釧路市出身。北海学園大学人文学部日文化学科中退。著述家兼書評家、歌人。様々な職業を転々とした後に小説『遠浅の海』(KDPほか)やエッセイ集『生産性はなくてもは出せる』(同)など8作を自己出版。座右の銘は「曾子曰、君子以文會友、以友輔仁」(孔子)など。

    アラサーちゃん 無修正 5巻 有坂汀さんの感想 - 読書メーター
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    arisakamigiwa 2024/08/30
    壇蜜さん主演でドラマ化もされた漫画家峰なゆかさんの赤裸々な女性たちの本音を綴った4コマ漫画、『アラサーちゃん 無修正』のコミックス第5巻です。オラオラ君との結婚を決めたアラサーちゃんを始め悲喜こもごも。
  • 有坂汀さんの感想・レビュー

    ガラパゴス化の道をたどり続ける日の大メディア。権力と一体化し、既得権益をともに享受し、財務省の増税路線を援護射撃しながら、「プレスリリース原稿」のみを垂れ流す…。元日経記者が赤裸々に現実を晒します。 書は元日経新聞の記者による、報道機関と『お上』が以下に結びついているかと言うことを詳細に語った一冊で、その内容と量は当に読み応えがございました。 政・官・業そして「報道」で形成する裏支配者たちの全貌が全編に描かれており、日頃我々が重要な情報源にしていると思われる新聞が実は権力側とべったりと言う『現実』ここに書かれていることがもし当のことだとするのならば、一体なにを信じればいいのかと読み終えたあと途方にくれてしまいました。 筆者は日経で記者をやり名からコロンビア大学のJ(ジャーナリズム)スクールで学んだそうで、日の新聞と欧米各国の新聞の記事の書き方や取材の進め方に最初は面らったそうで

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    arisakamigiwa 2024/08/28
    ガラパゴス化の道をたどり続ける日本の大メディア。権力と一体化し、既得権益をともに享受し、財務省の増税路線を援護射撃しながら、「プレスリリース原稿」のみを垂れ流す…。元日経記者が赤裸々に現実を晒します。