日本最大手の地図制作会社のゼンリンがこれまでに収集した国内外の古地図をデジタル化して公開しているサービスが「ZENRIN Virtual Museum」です。江戸開府以前から昭和後期までに作成されたさまざま種類の地図が約220個も公開されているとのことなので、実際に古地図を見まくってみました。 ゼンリンバーチャルミュージアム http://www.zenrin.co.jp/zvm/ 上記URLを開いたら「Collections 公開地図一覧」をクリック。 公開地図一覧のページでは「時代」と「分類」から公開されている地図を検索可能。公開されている地図の時代は「江戸開府前」から「昭和後期」まで多岐に及んでいます。 例えば、「江戸開府前 (~1602)」をクリックして「日本図」をクリックすれば…… 江戸開府前に作成された日本図が表示されます。サムネイルをクリックすると…… 選択した地図が表示され
祖父江慎デザインによる、漱石自筆原稿に基づく『こころ』(岩波書店,2014)が刊行された。漱石の『こころ』のテキストは、多数存在するが、岩波全集最新版は、自筆原稿に基づくと謳っているけれど、原稿に完璧に近いテキストが、ここに誕生した。 漱石 心 (祖父江慎ブックデザイン) 作者: 夏目漱石出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2014/11/27メディア: 単行本この商品を含むブログ (6件) を見る 底本は、夏目漱石による自筆原稿とし、誤記か意図的な表記か判別しづらいものだけでなく、明らかな誤記もそのままとした。また、ふりがなについては手書き原稿に記載されたもののみを原稿どおりに記載した。 と著者および編集部はあとがきに記している。 デザインの良さは、函・表紙・序などにも、祖父江氏の工夫が随所に見られる。「ほぼ原稿そそまま版」と帯に掲載されたとおり、これまで刊行された『心(こころ)』のど
国立国会図書館は12月3日、日本とフランスの交流の歴史をテーマとしたデジタル展示会「近代日本とフランス――憧れ、出会い、交流」をオープンした。 芸術からライフスタイルまで、日本人の憧れの的であり続けてきたフランス文化。1858年の日仏修好通商条約締結に始まる両国の交流の歩みを、政治や産業、文学、芸術、ライフスタイル、サブカルチャーなどの分野ごとに約200点の資料で紹介している。 明治の初めにフランスへ留学した西園寺公望、中江兆民らが帰国後に創刊した自由主義的新聞「東洋自由新聞」、日本で初めてフランス語から翻訳された文学作品「八十日間世界一周」(ジュール・ベルヌ)、明治・大正・昭和の各年代でフランス文化を紹介した料理・ファッション・映画雑誌などをデジタル資料として閲覧できる。 関連記事 1940年“幻の東京オリンピック”に迫る Web展示「もう1つの東京オリンピック」、国会図書館が公開 戦争
思えば昔、「地球って動くんです」。と言ったばかりに有罪となってしまった、イタリアの天文学者、ガリレオ・ガリレイおじさんの話は有名だが、中世ってそういう時代だった。 あらゆる出来事の原因はまるで理解されておらず、ただ畏れの対象でしかなかった。当時は医学も発達していないので、普通の風邪で人がバタバタと死んでいった。腺ペストに罹って、脇や鼠蹊部のリンパ節が腫れていても、当時は珍しくも何ともなかったのだ。 宗教との絡みもあった為、当時の人々の科学的知識は乏しかった。それなりに研究なども行われ、当時の研究者たちもがんばっていたのだろうが、過去にタイムスリップしたくなくなるレベルの認識であったことは確かなようだ。 以下の写真は、中世ヨーロッパの人々が描いた医学・科学・宇宙などに関する学術書の一部である。 1. 太陽系 この画像を大きなサイズで見る 2. 解剖図 この画像を大きなサイズで見る 3. 妊娠
「グリモワール」とは、フランス語で魔道書(魔術書)を意味する。かつて魔道書というのはフィクションの中の単なる記号ではなく、古代人の実用書だったのだ。こういった本は実用的な医療のアドバイスからキリスト教・ユダヤ教にまつわる神話、そして科学さえも網羅した本だったのだが、同時に身の毛のよだつ怪物召喚や呪いで満ち満ちていた。今回紹介するのは、かつての魔術師たちのバイブルとなっていた最も古い魔道書6冊である。 1.ネクロマンサーズ・マニュアル(ミュンヘン降霊術手引書) この画像を大きなサイズで見る ミュンヘンのバイエルン州立図書館所蔵の魔道書「手稿 CLM 849」の通称である。この本のテキストは 『禁断の儀式、15世紀の降霊術師のマニュアル』に収録されており、存在しない軍隊の幻覚を敵に見せる呪文であふれている。また、おぞましいモンスター召喚方法も載せており、神話上の生き物への生け贄のささげ方が書か
ヨーロッパ中世の書物には様々な形態があり、その記載内容と相まって、西洋文明のさらなる理解を促してくれる。今日、現存する写本の多くは宗教関連のものだが、科学や歴史に関するもの、さらには小説といったものも存在する。 そうした写本はそれぞれの内容以外にも、言語、教育、科学の発展を知る上で貴重な資料だ。ヴォイニッチ手稿は、1912年イタリアで発見された古文書であり、暗号とおぼしき未知の文字で記され、多数の彩色挿し絵が描かれている。 ヴォイニッチ手稿は、15世紀末から16世紀初頭に中央ヨーロッパ、おそらく北イタリアで作成された。ベラムという羊皮紙で製本され、およそ240ページに渡ってびっしりと文章が書き込まれている。その書名は、この本を1912年に入手した古書商ウィルフリッド・ヴォイニッチに因んだもので、作者は不明である。また113種類の植物、瓶の中の薬、黄道十二宮、入浴する女性など、イラストも豊富
(CNN) イエス・キリストには妻だけでなく2人の子どももいたという説が、古代文献を読み解いた新著「ロスト・ゴスペル」(失われた福音書)で紹介され、物議をかもしている。 同書はカナダ・ヨーク大学のバリー・ウィルソン教授とイスラエル系カナダ人の作家シムカ・ジャコボビッチ氏が共著で出版。古文書を新たに翻訳した内容について解説している。この文献は1847年から英国図書館が所蔵していたもので、最近になって研究者の注目を浴びた。 キリストに妻がいたという説は以前から指摘され、映画にもなった小説「ダ・ヴィンチ・コード」(2003年)でも有名になった。 しかし今回の文献からは、キリストに妻だけでなく2人の子どもがいたことがうかがわれ、聖書に登場する「マグダラのマリア」が妻だったことも確認されたという。さらに2人の子どもを暗殺しようとする計画もあったとされる。 文献は動物の革に、キリストが話していたとされ
バチカン図書館は2014年10月20日、所蔵する手書き文献のデジタル画像の公開を始めた(図)。Webサイトにアクセスして、自由に閲覧できる。同図書館のデジタルアーカイブ事業を手掛けるNTTデータが発表した。同社は2014年3月にバチカン図書館と契約を締結(関連記事:バチカンとNTTデータ、想像を絶する交渉の舞台裏)。2014年4月からの4年間で、3000冊の手書き文献をデジタルアーカイブ化する作業に取り組んでいる。 現在、バチカン図書館のWebサイトで閲覧できるのは、ボッティチェリの挿し絵が入ったダンテの「神曲」やルネッサンス期の「ウルビーノ聖書」など計8冊である。NTTデータによると、約400冊の文献についてデジタル化作業を終えており、順次公開していくという。公開する文献の増加に伴い、2015年3月までに検索機能を追加する予定だ。 NTTデータは、国立国会図書館などで実績のある同社のアー
時をさかのぼる 約 5,000 年前、古代都市メンフィスの外れに当時のエジプト人が王の墓として建設したピラミッド。この遺跡群は、現在もギザの街に高くそびえ立っています。ズームインして探索してみましょう。
インターネット上のあらゆる情報を記録・保存するインターネット・アーカイブが所有するパブリックドメインの電子書籍200万冊から、1400万枚の画像を抽出して無料で公開するプロジェクトが開始されました。対象となった書籍は過去500年に発行されたもので、医療に関する資料から風刺画までジャンルはさまざま。全て無料でダウンロードでき、商用利用することも可能です。 Millions of historic images posted to Flickr | Internet Archive Blogs https://blog.archive.org/2014/08/29/millions-of-historic-images-posted-to-flickr/ 同プロジェクトのFlickrアカウントにはすでに260万以上の画像がアップロードされており、今後も1日に1000冊以上のペースでコレクション
今や世界は圧倒的に小さくなった。誰もが世界中を旅行できるようになり、インターネットのお陰でどんな情報もリアルタイムで知ることができる。政府も昔ほど秘密や陰謀に満ちていないし、地図に載っていない場所などもはやない。つまり私達はどこにだって行けるし、なんだってできるのだ。 ところがそんな現代でも、一般人立ち入り禁止の場所が密かに存在する。環境保護のためか、宗教的な理由か、はたまたトップシークレットの(もしくはそう見せかけてるだけの)軍事機密か。それでは、この世に存在する立ち入り禁止区域トップ10を見ていこう。 10. フランス、ラスコー洞窟 この画像を大きなサイズで見る パリから約500㎞南にあるモンティニャック村近くにある洞窟で、旧石器時代に描かれた壁画が発見され、1979年にユネスコの世界遺産に登録された。少なくとも17300年以上前に描かれたと思われる900以上の壁画が残されており、後期
ラッセル・エドワーズ(Russell Edwards)氏が著作で「切り裂きジャック(Jack the Ripper)」の正体と主張するアーロン・コスミンスキ(Aaron Kosminski)の肖像画(2014年9月7日提供)。(c)AFP/EVANS SKINNER ARCHIVE 【9月9日 AFP】歴史上最も残忍な連続殺人鬼の一人に数えられ、19世紀末の英ロンドン(London)を恐怖に陥れた「切り裂きジャック(Jack the Ripper)」の正体を、DNA鑑定で突き止めたとする書籍が9日、出版される。 1888年、ロンドン東部ホワイトチャペル(Whitechapel)にあったスラム街で女性を次々と殺害した切り裂きジャックについてはこれまで、王族から首相経験者、靴職人までさまざまな説があったものの、その正体は謎に包まれていた。 だが、事件について研究を続ける実業家のラッセル・エドワ
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