過去まとめ 【憲法24条(”両性の合意”)と同性婚の整合性~大屋雄裕氏、木村草太氏 - Togetterまとめ http://togetter.com/li/531566 】の中盤で少し展開されている議論の、内容的には続編となります。 要は「自由意志による当人の選択の結果だ」「そうしたい人がするだけで、したくない人はそのまま、しないだけ。だから禁止する理由がない」という、禁止や容認を判断するときの大原則はどこまで容認されるのか?という法哲学的な問いです。
日本弁護士連合会(日弁連)が10月に開催される人権擁護大会において「2020年までに死刑制度の廃止を目指す」との宣言を採択する準備を進めている。 死刑制度について倫理学的にはどのように考えるべきだろうか。 前回は存続論を検討した。今回も、毎日新聞の記事(「あなたはどっち? 死刑制度は必要か」)の論点整理を参考にして、廃止論について見てみたい。 死刑制度の廃止論の検討上記の毎日新聞の記事では、死刑制度の廃止論として8つの論拠が挙げられている。順に検討してみよう。 1. 死刑は野蛮で残酷。国家による殺人行為は許されないこれはもっともらしい主張であるが、倫理学では、石橋を叩くように一つ一つの主張を吟味しなければならない。 さて、これは厳密には二つの主張である。まず、「死刑は野蛮で残酷であるから廃止すべきだ」というのは、何が野蛮で残酷かを客観的に決められるという暗黙の前提がある。 しかし、しばしば
日本弁護士連合会(日弁連)が10月に開催される人権擁護大会において「2020年までに死刑制度の廃止を目指す」との宣言を採択する準備を進めている。 その背景には袴田事件の再審開始決定で再燃した冤罪の懸念と、世界的な死刑廃止の潮流がある。 現在、死刑を廃止・執行停止している国は140カ国以上あり、死刑廃止をしていないのはG7諸国の中では米国と日本だけだと言われる。その米国でも死刑を廃止・執行停止している州が半数近くある。 死刑制度について倫理学的にはどのように考えるべきだろうか。 死刑制度の存廃論については、毎日新聞の記事(「あなたはどっち? 死刑制度は必要か」)がよくまとまっているので、これを用いて検討してみよう。二回に分けて検討することにして、最初は存続論について見てみたい。 死刑制度の存続論の検討上記の毎日新聞の記事では、死刑制度の存続論として7つの論拠が挙げられている。順に検討してみよ
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