第二回 「市場パネル」より。 ・高田氏 日本の危機の際も、海外投資家は、「量的緩和」や国債増発がインフレと国債暴落を招くことを懸念した。しかし、金融セクターによるバランスシート調整が続く限りは銀行貸出は伸びず、マネーサプライが伸びないのでインフレも国債暴落も生じなかった。 ・本石町日記 現在の米国も同様の状態に直面しており、クルーグマン教授はネットでみた米国の資金調達がそれほど拡大していないとの認識を示している。ハイパーインフレの懸念は全くないとは言い切れないが、現状ではやや過大に懸念されている印象を受ける。 ・加藤氏 FRBが「マネタリーベースを増やしても、銀行は資金を抱え込んでいるので、直ちにインフレに繋がる訳ではない」という、かつての日銀と同じ主張を繰り返しているのは、市場のインフレ懸念を沈静化させるためであろう。 ・本石町日記 リフレ政策を企図している場合、むしろインフレ懸念(期待