どんどん嫌な雰囲気になっていくだけでは だいたい、現場で「著作隣接権がほしい」と考えている人は多くないのではないでしょうか。「精神論で成り立っている古い世界のビジネスモデルをイノベーションするのだ」というような話であれば結構ですが、少々偏見丸出しで言うと、経験的にこのタイプの人は、編集としては二流か、あるいははっきりとインチキだったりする気もしないでもありません。 それに現実問題として、果たしてそんな権利が運用できるかどうかも疑問です。相手が売れっ子の著者や、「力のある」芸能事務所であったりする場合、隣接権を行使しないという条件を飲まされたり、2次使用に関する権利はもらえないこともあるでしょう。 結局、通るのは大家でも鷹揚な人か、中堅以下だけかもしれません。その結果、格差が拡大して、この世界がどんどん嫌な雰囲気になっていくだけではないでしょうか。これも陰謀論でもなんでもなく、実は、世の中の
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