富山大学は6月25日、マウスを用いた研究から、睡眠中でも脳は活動を続けて情報を処理し推移的推論の演算を行っていることを見出すと共に、その神経細胞レベルの仕組みを明らかにしたと発表した。 同成果は、富山大 学術研究部医学系 生化学講座の井ノ口馨教授/卓越教授(富山大 アイドリング脳科学研究センター センター長)らの研究チームによるもの。詳細は、英オンライン科学誌「Nature Communications」に掲載された。 睡眠中の脳活動は、記憶の定着に重要だ。しかし、より高次の脳機能に関しても睡眠中の脳活動が重要な働きをしているのか、仮にそうだとして睡眠中のどのような神経活動によってそうした高次の情報処理が為されているのかといったことは解明されていなかった。そこで研究チームは今回、マウスを用いる「推移的推論の学習課題」を開発して調べることにしたという。 今回の実験装置では、A>B>C>D>E