JR西日本和歌山支社は19日、紀勢線の岩代-切目間を走行中の特急電車が、台風12号の被害復旧工事のため徐行すべき区間(約150メートル)を通過する際、徐行予告信号機を見落とし、通常速度(約90キロ)で走行していたと発表した。 同支社によると、18日午後7時53分ごろ、オーシャンアロー32号が当該区間手前の海岸線を走行している際、運転士が台風15号の影響で海が荒れていることに気をとられ、信号機を見落としたという。 徐行予告信号機は徐行区間の500メートル手前に設置されていたが、運転士はこれを見落とし、同区間入り口にある徐行信号機に気がついた時は約100メートル手前まで接近。ブレーキをかけたが、列車は速度90~60キロで通過した。同区間は台風12号の影響でのり面が崩壊し、同支社で復旧工事を行っている。