水素が、体を酸化させる活性酸素を中和することで老化を防ぎ、ガンや糖尿病を退治してくれる水――という触れ込みで今、話題の“水素水”。市場規模200億円ともいわれ、大手飲料メーカーがこぞって新商品を発売している。だが、そもそも人の体内でも水素は発生しており、実物を飲んでも普通の水と味や匂いも大差ない。 そもそも水素水を販売しているメーカーはHPで「当社の水素水は医薬品ではないため、健康効果を標榜するものではありません」と明記しているが、冒頭に掲げたような効果を謳った論文などを信じ、愛飲する人が増えているというが、果たして本当に効果はあるのか? これって疑似科学的なものではないのか? ということで、まずは愛飲者の声を聞いてみよう。愛飲歴1年の竹内幸子さん(仮名・28歳)はその効能をこう語る。