福島第一原子力発電所の事故に関連して、総務省消防庁は、東京消防庁に続き、大阪市消防局にも緊急消防援助隊の派遣を要請した。これを受け、大阪市消防局は現地に先遣隊6人の派遣を決定した。放水活動に当たっている自衛隊などと協議し、派遣する援助隊の規模などについて19日中にも決定することにしている。
深刻な状況が続く福島第一原子力発電所では、電源を復旧させるための作業が徹夜で行われ、1号機と2号機は19日中の復旧を目指している。 福島第一原発の1号機から3号機で、海水を原子炉に注入して冷やす作業が続く一方、1号機から4号機では、外部からケーブルを引いて電源を復旧させる作業が夜を徹して行われている。 東京電力などによると、1号機と2号機では19日中の電源復旧を目指している。また、同時に進められている4号機へのケーブル引き込み作業も19日中には終える予定だという。しかし、原子炉を冷却するためのポンプなどの装置は地震と津波の影響を受けており、電源がつながっても正常に作動するかどうかは、現時点ではわからないという。 一方、東京消防庁のハイパーレスキュー隊は、3号機に向けて19日午後1時半頃に再び放水を行う予定。また、自衛隊も4号機への地上からの放水を19日に行うことを検討している。
菅首相は19日、官邸に鳩山前首相ら民主党の代表経験者を集めて、東日本大地震の被災者支援策などについて意見交換している。 菅首相は18日夜、地震発生後初めて公邸に戻り、19日午前8時過ぎに官邸に入った。19日午前11時からは、鳩山前首相や小沢元代表、前原前外相と会談し、福島第一原子力発電所の事故への対応や、今後の被災者支援などについて意見交換している。 また、菅首相は、政権基盤を安定させて被災者支援や復興のための政策をスピーディーに実行するため、野党の幹部を震災対策相などの形で入閣させることを検討している。しかし、自民党首脳は「今はそんな小手先のことをする段階ではない。受けるわけがない」と反発していて、実現の可能性は不透明。
菅首相は18日夜、フランス・サルコジ大統領と電話で会談した。 サルコジ大統領は「必要な支援があれば遠慮なく言ってほしい」と述べた。これに対して菅首相は、感謝の意を伝えた上で、被災者支援と福島第一原子力発電所の状況を説明した。 サルコジ大統領は、困難に立ち向かっている日本人の勇気に敬意の念を示したという。
東日本大地震により深刻な状況に陥っている福島第一原子力発電所の3号機を冷却するため、自衛隊は18日午後、再び放水を行った。 防衛省などによると、自衛隊による放水は、17日に引き続き、18日午後1時55分に再開され、午後2時38分まで計6回行われた。作業にあたった隊員は約30人で、約40トンの水を積載した自衛隊の消防車6台やアメリカ軍から借り入れた高圧放水車1台が作業にあたった。3号機周辺での放水作業は被ばくする危険性があるため、自衛隊員は、放水により3号機から黒煙が上がると一旦後方に退避して、放射線量を確認した後に放水を再開するなど、作業は慎重に進められた。 一方、外部からケーブルを引き、電源を回復させる作業が始まった。18日午前から始まったのは1号機、2号機についてで、18日中に作業自体は終える方針。これにより、原子炉の冷却装置などを復旧させたい考え。 3号機と4号機については、使用済み
枝野官房長官は18日午前11時前に記者会見し、福島第一原子力発電所について、午前中は外から電力を引く作業に集中し、自衛隊による3号機への放水作業は午後から行う方針を明らかにした。 枝野長官は、3号機の燃料プールについて「水が入っていることは間違いないと思われるが、確実な情報は得られていない」としている。そして、5号機と6号機も温度が上昇しているが、直ちに危険になる状態ではないと述べた。また、放射線量の数値について「全体としては人体に影響を与えるおそれのある大きな数値は示されていない」と述べた。 防衛省によると、放水は早ければ午後2時に開始される見通しで、現在は消防車に対する給水作業を行っている。まず、自衛隊の放水車7台とアメリカ軍から借り入れた高圧放水車1台が行う。それに引き続いて、消防庁のハイパーレスキュー隊による放水が行われるが、自衛隊・消防庁ともに放水は全て3号機に向けて行うという。
経産省の原子力安全・保安院は18日、福島第一原発の外部からケーブルを引いて電源を回復させる作業を始め、1号機、2号機について、作業自体は18日にも終えたいとの考えを示した。 17日、第一原発3号機に自衛隊などによる放水が行われたが、保安院によると、発電所周辺での放射線の量にはあまり変化が見られないという。保安院は今後、早急に放水作業の効果を詳しくみていくとしているが、放水作業は継続して行う必要があるとしている。 一方で、外部からケーブルを引き、安定した電源を確保する作業について、1号機と2号機については18日中に、その後、20日までに3号機と4号機で行う考えを明らかにした。その結果、電源が確保されれば、中央制御室の全ての計器類が一度に確認できる他、照明が復旧するため、夜間の作業も行いやすくなるという。
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