「本当のこと」を叫んでも利益にならない実際のところは、「すでに国内に数十万人の感染者がいても不思議はないが、そのほとんどが重症化せず、出ても軽い風邪程度の症状で治癒していると考えられる」ということである。それゆえ、騒ぎ過ぎだというわけだ。 もちろん、咳が出る人がマスクをするとか、帰宅後は丁寧な手洗いやうがいをするといったことは、寒くて乾燥している「風邪の季節」の対応として当たり前にやるべきことだが、横行するセミナーや会議、イベントなどの中止はほとんどの人にとって便益よりも弊害の方が大きい可能性があると強調している。自粛などして注意すべきは、高齢者や基礎疾患のある人などごく一部だけだというのである。 厚生労働省が医療機関などへの相談の目安として、かぜの症状や37度5分以上の発熱が4日以上続いていることなどをあげ、さもないと検査などを受け付けないことがあるのを不満に感じている人は多いが、それら
