「ポスト・インターネット」とは、「インターネットとリアルがもはや区別されない、シームレスとなった環境」*1のことだそうです。6月号の美術手帖の特集が「ポスト・インターネット」だったので、今回はこれの感想を書きます。 美術手帖 2015年 06月号 作者: 美術手帖編集部出版社/メーカー: 美術出版社発売日: 2015/05/19メディア: 雑誌この商品を含むブログを見る 現代アートは今、何を扱っているか 今回の特集では、NYの「ニュー・ミュージアム・トリエンナーレ2015」、東京の「世界制作のプロトタイプ」展などで紹介された作家の作品が誌面に登場していました。私もほとんど知らない人だったのですが、そのなかで面白かったのがアラム・バートールという人の作品です。 こんなふうに、オンライン上にしかないはずのGoogleマップのピンを、リアルな場所に突き刺してしまうんです。これねー、わかると思うん
「デザインが時代と共に変わり続けていくのであれば、その担い手を育成するデザイン教育もまたそれにふさわしい変化を遂げるべきだ」。このような理念に基づき、イギリスの理系大学インペリアルカレッジロンドンと美術大学院ロイヤルカレッジオブアートは2013年に共同修士プログラム、グローバルイノベーションデザインを新設した。学部長のマイルズ ・ペニントン氏が来日、東京大学i.schoolにて、同プログラムのカリキュラム、これまでの歩みを紹介した。 欧州・北米・アジア3都市の異なる教育機関での体験を組み込んだカリキュラム キャンパスが隣同士のインペリアルカレッジロンドン(Imperial College London: ICL)とロイヤルカレッジオブアート(Royal College of Art: RCA)のパートナーシップは、イノベーションデザインエンジニアリング(Innovation Design
様々なアート作品がアーカイブされているスミソニアン・ライブラリーでとっても嬉しいデータが無料ダウンロードできることを知りました!アートやデザイン、ファッションに携わる方は絶対にダウンロードし手元に置いておいて損はありません。 以前「浮世絵や日本画も!博物館所蔵の4万超の画像を無料ダウンロードできるコレクションが素晴らしい!」という記事で無料ダウンロードできるコレクションを紹介しましたが、今回紹介するデータもすごいです。 それは明治時代にシリーズもので刊行されていた図案集「美術海」。当時のデザインの流行が反映された図案から古典的な文様、はたまたとてもオリジナリティ溢れる美しい図案まで素晴らしい図案集なんです。 新美術海は神坂雪佳と古谷紅麟 が携わった図案集で、彩り豊かで動きのあるデザインが盛りだくさん。古谷紅麟は神坂雪佳の後継者として期待された当時のデザイナーです。 当時のアート感覚を垣間見
これまで発表してきたアート作品と遊園地を一度に体験できる世界初の企画展 本展は、デジタル領域を中心に独創的な事業を展開するウルトラテクノロジスト集団チームラボが、これまで発表してきたアートと遊園地を一度に体験できる世界初の大展覧会となります。世界各地の美術展などで話題となり、この夏にはニューヨークの著名ギャラリーで高い評価を得た「デジタルアート」と、全国各地で子どもたちを楽しませ、発展を続ける「学ぶ!未来の遊園地」プロジェクトの作品が、日本科学未来館に集結し、これまでにない規模で展示されます。アートと遊園地の新旧作品を、体系的に紹介する本展は、チームラボの魅力と全貌に触れる、またとない機会となります。 会場には、代表するアート作品、遊園地作品それぞれに新作を含む合計18点が、想像を超えるスケールやサイズで展示され、新鮮で驚きのあふれる体験を提供します。また、最先端の技術を操り、世界を魅了す
もちろん「自称」ではなく、多くの人からマンガ家でありアーティストでもあると認知されてきた「ろくでなし子」さんが、自分の性器の3次元データをネットで配布したという容疑で逮捕された。彼女はもともと、近代社会において女性器が「見せてはならないもの」「その名で呼んではならないもの」とされてきたことに対して強い問題意識を持ち、女性器は手足と同じ現実的な身体の一部であり、ちゃんと視覚的に表象し、またその唯一の呼び名である「まんこ」を、男の性的好奇心に汚された語感から解放して、もっと明るく普通に使おう!という方向で、表現活動をしてきた人である。 女性身体の表象や言語表現をめぐるこうした抵抗運動自体は、けっして今にはじまったことではない。ぼくが大学に入った頃、中山千夏さんが『からだノート』という本の中で、女性は恥ずかしがらずに自分の性器をちゃんと見よう、そして抵抗はあるかもしれないけれども、女性器を呼ぶ普
台湾の國立故宮博物院から、白菜をはじめとした至宝が来日していることが話題になっており、最大240分待ち!とか、キトラ古墳展や清明上河図を彷彿とさせる事態になっております。が、もうひとつ、台湾からお宝が大量に来日している展覧会があるのですよ… 現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展 展覧会情報現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展 ヤゲオ財団コレクションより 『現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展 ヤゲオ財団コレクションより』 台湾の企業、YAGEO、ヤゲオ・コーポレーションは1977年創立ですが、チップ抵抗器・セラミックコンデンサ・インダクタなどの世界的メーカーで、現在はグループの社員数は1万人、年商は1,000億円近く YAGEO Yageo - Wikipedia, the free encyclopedia 創業者にして会長兼CEOであるピエールT.M.チェン氏(
6月29日まで、作品は中野ブロードウェイ内のBar Zingaroにて展示されていた。未完成の部分があるため、その後は工房で作業が進められる 現代美術家・村上隆さんが、東京都議会でのセクハラヤジ被害で一躍世間の耳目を集めることとなった塩村文夏都議らしき女性のポートレートを制作・展示したことが話題を呼んでいる。 関連記事 村上隆、ヤジ被害の塩村文夏都議らしきポートレートを制作 中野で緊急展示 その反響は大きく、ネット上では賛否両論が渦巻く事態となっている。特に、その制作意図は何なのか──いまなお多くの関心が集まっている。 今回の作品に関して、村上さんの口は重く、カイカイキキに取材を申し込むも取り次いでもらえることはなかった。ただ、渦中のポートレートが展示されているBar Zingaroのマネージャーもつとめるカイカイキキの担当者が、あくまで推測としながら取材に応じてくれた。 過去には加勢大周
2014年3月14日のホワイトデーに、サブカルの聖地・中野ブロードウェイの中にある、世界的なアーティストである村上隆さんが初めてプロデュースしたカフェ・Bar Zingaroでパーティーが行われるとのことで、身の程知らずにもノコノコといってまいりました。 中野駅に降り立ち、見慣れたサンモール商店街を抜け、都内随一のカオススポット・中野ブロードウェイの2Fに上ると、とある一画にBar Zingaroは居を構えています。 はじめに断っておくと、パーティーと言っても、DJがいてお兄ちゃんお姉ちゃんが踊り狂っているようなものではありません(美男美女だらけだったのは確か)。 カフェバーなので、海外から来日した超凄腕バーテンのカクテルが飲める落ち着いたイベントでしたが、中野ブロードウェイという場所柄を考えると、そこは完全に異世界でした。 そもそもBar Zingaroって何? Bar Zingaroは
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「OCA!大阪コミュニ ティアートアートの力を信じる」に参加しての感想を先に掲載しましたが、長文になりすぎたので、小沢健二さんの講演に限定したものを、少し修正、加筆したうえで抜粋しておきます。11時10分からは、小沢健二のSkypeセッション「アートという罠:アートではなく」。この講演は、「会場のみなさんとの関係を大切にし、集中したいという、小沢さんからのご意向をうけ、企画側の判断としてネット中継をおこなわない」ことになっており、司会者の方も、録音・録画のみならず、TwitterやUstなどによる中継も控えてくださいと、再三お願いしていました。できるだけコンテクストを限定し、狭い範囲での濃密なコミュニケーション体験を重視して真意が誤解、曲解されることを恐れて立ちすくむより、様々なメディアを、多様に横断、駆使して、誤配に誤配を重ねながら、思いもかけなかった、何かとんでもない出来事、「他者」と
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