まひを発症する恐れがある、ポリオ(小児まひ)の生ワクチンの接種を避ける保護者が増えている。厚生労働省の調査によると、今年4-6月に生ワクチンを接種した人数は、前年同期から17.5%も減少した。背景には、まひの心配がない不活化ワクチンを個人輸入する医療機関での接種や、不活化ワクチンの国内導入を待つ動きの広がりがあるとみられる。現在、保護者が取り得る選択は、▽生ワクチンの接種▽不活化ワクチンの接種▽不活化ワクチンの導入まで待つ―の三択。それぞれの選択には、どんなメリットとデメリットがあるのだろうか。(高崎慎也) 【「ポリオワクチンの主な特徴」詳細】 ■年明けから不活化の接種が急増 東京都立川市にあるナビタスクリニック立川には、不活化ワクチンの接種を希望する保護者が、月に400-600人ほど訪れる。久住英二院長は、患者団体「ポリオの会」が、不活化ワクチンへの切り替えを求める署名を厚労省に提