日本で起業するのはなぜ難しいのか――アメリカのほうが優れている点:仕事をしたら“新薬”ができそうだ(後編)(1/7 ページ) 仕事をしたら“新薬”ができそうだ: 「ドイさんに、ご紹介したい人がいてるんですよ」――。とある飲み会で知り合ったKさんから、いきなりこんな言葉をいただいた。 で、どんな人なのかを聞いたところ、昔は眼科医で一流の腕を持ち、その地位を投げうって、現在は米国でベンチャー企業を立ち上げたという。その会社で、まだ誰もつくり出せていない新薬を開発しているそうだ。 医者が脱サラして、起業……。しかも成功すれば40億ドル(約3730億円)規模の市場が待ち構えているとか。記者の脳内は理系に弱い構造をしているが、ビジネスを切り口にすればなんとか記事にできるかもしれない。読者もきっと興味を持ってくれるだろう。 そんなことを考えながら、新薬はどんな症状に効くのかを聞いてみた。風邪薬? 胃腸