アフリカといえば、戦争や貧困や差別などの深刻な政治問題か、サハラ砂漠やサバンナやジャングルの大自然の素晴らしさか、というイメージが先行し、リアルなアフリカの素顔が伝えられる機会は限られていました。 それがいま、アフリカの新しい側面が脚光を浴びています。 アフリカの「経済」です。 途上国の底辺層をBOP(ベース・オブ・ピラミッド)といいますが、アフリカでは、インフラの整備に伴い、一般の人々の生活水準が向上し、生活必需品や食品などを中心に、このBOP市場が急速に成長しつつあります。 資源面でも、価格の高騰や掘削技術の進歩により、これまで発掘できなかった深海の石油や天然ガスが開発され、さらにはレアメタルと、希少な地下資源へのアプローチが可能となりました。 アフリカは歴史に翻弄されてきました。 20世紀半ばまでのヨーロッパの植民地支配から独立戦争。その後の政治的混乱。紛争や内戦。インフラの整備もま