旧コンコースのシャンデリアや装飾が復元されたレストラン=17日午後、大阪市北区(恵守乾撮影)(写真:産経新聞) 阪急百貨店梅田本店(大阪市北区)が約7年におよぶ建て替え工事を終え、10月25日に先行オープンする。4層吹き抜けの巨大な広場、レストランなど非物販エリアを増やし、滞在時間を長くすることで売り上げの拡大を狙う。ただ、消費不況で百貨店売上高が15年連続で前年実績を下回る中、巨大百貨店の登場で関西の各店が共倒れとなるといった危険性もはらんでいる。 阪急百貨店梅田本店は25日に売り場全体の約8割が先行オープンし、11月21日に全面開業する。売り場面積は西日本最大の8万平方メートル。このうち非物販エリアは約2割。「かつてのようにモノで来店客を呼ぶ時代ではない」というエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングの椙岡俊一会長兼CEO(最高経営責任者)の考えからだ。生まれ変わった梅田本店の象徴と
自ら豚を飼い、食べる。 2009年8月からの約1年間、内澤旬子さんは千葉県旭市に借りた古い民家で、3匹の豚とともに暮らした。きっかけはベストセラーとなった『世界屠畜紀行』を書き上げた後、講演の依頼を受けるようになったことだった。 「これまで私は世界中の屠畜場の取材をずっとしてきたけれど、豚の生態についてあまりよく知らなかった。それをきちんと知っておくべきだと思ったんです」 だが、豚の生態をただ知るだけなら、これまで通りの「取材」でも事足りる。そこには次のような問題意識もあったという。 例えば写真を紹介しながらの講演を終える時、必ず語られる感想に「命を戴くことの重さを感じた」というものがあった。 「聞く度に、何か思考停止をしてしまっているような違和感を抱いたんです」 結果、豚に伸(しん)、夢(ゆめ)、秀(ひで)と名前を付けて可愛がり、それを食べるまでの経緯を描いた本書は、その「違
今年、大阪では100周年を迎えたところが多い。シンボルの通天閣にお笑いの吉本興業、遊園地のひらかたパークなどである。それぞれにぎやかに記念のイベントを行っているが、ここだけは祝賀ムードから遠かった。家電大手のシャープである。記念式典はなく、創業記念日の9月15日が土曜日だったため、前日に奥田隆司社長が社員に「難局を全社一丸となって乗り越え、新しいシャープとして生まれ変わる」と訓示しただけだった。 社運をかけた液晶パネルの新工場建設が裏目に出て、経営危機に陥ってしまった。液晶テレビが絶好調で、「選択と集中」の経営のお手本ともてはやされた数年前には、こんな形でメモリアル・イヤーを迎えるとは想像もしなかっただろう。大阪は家電王国である。松下電器(現パナソニック)、三洋電機(パナソニックと合併)、そしてシャープの大手3社が競い合ってきた。ただし企業の体質は異なる。とくに松下電器が「経営の神様」松
「阪急うめだ本店前南北コンコース開通」 20日に開通した阪急うめだ本店前南北コンコース =20日午前9時52分、大阪市北区(竹川禎一郎撮影)(写真:産経新聞) 阪急百貨店梅田本店(大阪市北区)の建て替え工事に伴い、阪急電鉄が平成18年から改修を進めていた「南北コンコース(通路)」(長さ約100メートル)が20日、全面開通した。同店と阪急グランドビルの間を通り、阪急梅田駅と大阪市営地下鉄の東梅田方面の行き来がしやすくなった。 この日、改装工事のため通路の一部を封鎖していた囲いが外され、明るく広々とした空間が出現。2日には「東西コンコース」(約70メートル)が開通。同店の北側部分が25日に先行開業するのを前に、“阪急村の玄関”が整備された。同店は11月21日に全面開業する。 新しい南北通路の幅は約16・5メートル。幅は改装前と同じだが、中央に並んでいた多数の柱がなくなり歩きやすくなった。天
【ワシントン=柿内公輔】19日のニューヨーク株式市場は企業業績の先行き懸念から急落、ダウ工業株30種平均は前日終値比205・43ドル安の1万3343・51ドルで取引を終えた。下げ幅は今年4番目の大きさで、終値は1週間ぶりの安値水準だった。踊り場の米景気への不安が市場でも台頭してきた。ハイテク株主体のナスダック総合指数も67・25ポイント安の3005・62と大幅に下落し、8月上旬以来、約2カ月半ぶりの安値水準。前日に発表されたグーグルやマイクロソフト(MS)の7〜9月期決算が大幅減益で、これまで好調だったIT企業の失速懸念が台頭、嫌気された。
生物や植物の構造を製品開発に取り入れる「生物模倣技術」と呼ばれる手法が、自動車や電機各社で成果をあげ始めた。背景には、1メートルの10億分の1という極小の世界を再現する「ナノテクノロジー」の進化があり、“モデル”が実在するため開発期間を短くしやすいのも特徴だ。厳しい自然淘汰(とうた)のなかで進化してきた生物の形状は完成度が高く、扇風機の羽根や掃除機のスクリューなど家電製品のほか、自動車部品などへの応用も広がっている。(中山玲子) 日東電工が今年2月、実用化を発表したのは、ヤモリの足の裏をヒントにした粘着テープだ。ヤモリの足裏には細かな毛が密集し、さらに一本一本の毛の先端が100〜千本にも分かれる。この構造でヤモリは壁や天井から落ちることなく自由に歩き回れる。この構造を模倣することで、同社は、どんな特殊な環境でも強力に接着する一方、簡単にはがせる粘着テープを開発した。担当者は「自然は偉大な
9月に日本を訪れた中国人旅行者が、東日本大震災の影響がない平成22年9月と比べ、10.1%減少したことが日本政府観光局が19日発表した推計で分かった。22年比では5カ月ぶりの減少。政府による沖縄県・尖閣諸島の国有化の影響で、9月中旬以降、訪日旅行のキャンセルが相次いだことが響いた。 9月の訪日中国人旅行者は12万3500人。昨年との比較では9.8%増だが、3月から8月までほぼ倍増だったペースから急速に鈍化した。 訪日外国人旅行者全体は66万1000人。昨年9月に比べると22.6%増だが、22年比では8.0%減少した。国・地域別で最多の韓国が22年比24.9%減で、2番目の中国と合わせて全体を引き下げた。韓国はウォン安や東京電力福島第1原発事故に伴う放射性物質への不安から22年比では2ケタの減少が続いており、観光局は竹島問題の影響はないとしている。 羽田雄一郎・国土交通相は19日の閣議
ミルクリーク・マスターズ・パリスの外観。石造りのイメージに徹底的にこだわった=川崎市中原区(瀧誠四郎撮影)(写真:産経新聞) 東急ホームズの輸入住宅「ミルクリーク マスターズ・パリス」は、老舗ブランド「ミルクリーク」が守ってきた北米の伝統的な邸宅スタイルから一歩踏み出し、パリの石積みビルの雰囲気と、最新の機能・内装を組み合わせた同社の自信作だ。「伝統を守る」とともに、「今風である」ことも追求するという難しい課題に挑戦した開発チームは、ファッションの街・パリというキーワードに出合い、見事にその答えを見いだした。 「ミルクリーク」ブランドは、平成2年の販売から23年が経過した東急ホームズの主力商品。北米の伝統的な邸宅の雰囲気を日本で味わえることが高い評価を受け、海外駐在員など、海外で生活したことがある人たちを中心に、固定ファンをつかんできた。ところが、リーマン・ショックを引き金とした住宅不況
野村不動産株式会社は、グループ会社が運用を受託している不動産投資信託(REIT)のスポンサーとして、投資用賃貸マンション『プラウドフラット』の開発を手掛け、これまで首都圏中心に50棟、3000戸超を供給してきた。 昨今の低金利等における資金調達環境の改善を背景として、国内外のファンドやREITのみならず、個人投資家や一般法人の投資用賃貸マンションへの取得意欲の高まりに対応するため、今後新たに、幅広い投資家ニーズに合致した商品を積極的に開発・供給していく。 『プラウドフラット』はこれまで、グループ会社である野村不動産投資顧問株式会社が運用を受託しているレジデンシャルリートへ組み入れることを主眼に、10億~30億円規模の賃貸マンションを開発してきた。今後は、さらに5億円~10億円規模の個人投資家等のニーズに対応した商品も積極的に開発していく。今年度はすでに世田谷区、渋谷区、板橋区の3か所の事業
本日10月20日より「宇宙刑事ギャバン THE MOVIE」が公開になる。そもそも「宇宙刑事ギャバン」は、1980年代にメタルヒーローシリーズの第1作として発表された作品。それが30年の月日を超えてついに復活する。長い年月を経ても熱烈な支持を得ているだけに、本作への期待は高まるばかりだ。 そんな全国規模のヒーローもさることながら、忘れてはならないのが、日本各地を盛り上げるご当地ヒーローの存在だ。例えばコンビニエンスストア大手のローソンが「ご当地ヒーローカードコレクション」として、ご当地ヒーローのオリジナルカードが付いてくるキャンペーンを展開するなど、もはや地元だけではとどまらない存在になっているものも。 では、そんなご当地ヒーローはどういった経緯で誕生し、どんな活動を行っているのだろうか? 今回は「ご当地ヒーローカードコレクション」の中でも話題となった、福島県白河市の「ダルライザー」にスポ
近年、SNSなどの普及によって、インターネット上から個人情報が流出することが増えている。つい先日も、スキャンダル写真から家の場所が判明し、ネット上で瞬く間に広まってしまった某アイドルがいたばかりだ。 こうした危険は私たちの身にいつ降りかかってもおかしくない。そこで今回は、インターネットに潜む危険性について株式会社サイバーディフェンス研究所の小林社長に話を伺った。 「SNSの本来の目的は社会的なネットワークをインターネット上で構築すること。しかし最近は、自分にとって好ましくない情報が広がることを懸念する利用者が増え、またサイバー犯罪者にとってはSNSが極めて便利なツールの一つになってしまっています。オンラインで共有したコンテンツは想像以上に閲覧が可能です。しかも一度共有・公開された情報の回収は不可能であり、完全にコントロールすることはできません。運営者のデータベースで個人の情報と関連する画像
賃貸であれ持ち家であれ、自分の気に入った空間に気に入った家具や小物を置いて気持ちよく過ごせたら、とは誰しも思うところ。でも予算がなかったり、市販品ではサイズが合わなかったり…。そこで、いっそ自分でつくっちゃおう!という“DIY女子”が最近急激に増えています。 ホームセンターではDIY教室が活況 DIYの材料や道具がそろうホームセンター。首都圏を中心に店舗展開するホームセンター「ユニディ」では店舗ごとに月2回のペースでDIY教室を開いている。「募集定員5名ですが、女性の参加者は増えています。30~40代の小さなお子さんのいる方が多く、子どものおもちゃやキッチン系小物の制作が人気です」(ユニリビング総務課木村さん)。そしてこの人気の背景にはメディアへの露出が増えているDIY女子部の活躍があると指摘。DIY女子部所属の先生の教室は毎回満員になるという。そこで「DIY女子部」なるものを取材した。
【ワシントン=柿内公輔】米国で人気のタブレット端末が、子供向け市場でも拡大している。低価格化が進んでいるほか、学習機能を搭載した子供専用端末も登場。自らもタブレットを愛用する親が子供に買い与えるケースが増えている。メーカー間の競争も激化しており、今年の年末商戦の目玉となりそうだ。 「自分もタブレットが好きだが、子供の方が使い方を覚えるのも早そう。電子書籍が読めるし、学習ソフトがあるのもいいね」 メリーランド州ロックビルに住む会社員の男性(40)は、今年の娘のクリスマスプレゼントに贈るタブレットを物色中だ。 中でも気になっているのが、玩具販売大手の米トイザラスが21日から全米で発売する子供向けタブレットの「タビオ」。操作が簡単で、学習用を含む約50種類のソフトが利用でき、価格も149・99ドル(約1万2千円)と手ごろだ。これまで携帯端末メーカーのフフが手がける子供向けタブレット「ナビ」
値引き競争を展開してきた牛丼チェーンが一転、高価格路線にかじを切り始めた。ゼンショーホールディングス(HD)が展開する「すき家」は、「豚かばやき丼」(630円)を今月初めに発売、吉野家ホールディングスの「吉野家」も、「牛焼肉丼」(480円)を先月投入した。安売りに魅力を感じなくなった客を呼び戻す狙いだ。(金谷かおり) ◇ すき家に新登場した「豚かばやき丼」は、じっくり蒸して炭火で焼いた豚肉を白米に載せ、「箸で切れる」柔らかさが特徴だ。入れ替わりで販売終了した豚肉メニュー「豚とろ丼」(380円)に比べて高価で、同社は「昨年、一昨年は割引で来店を促したが、新たな魅力を出していきたい」(広報)と意欲的だ。 すき家は8月にも、丼ものメニューでは最も高い「牛トロ丼」(680円)を発売。これまでのところ売れ行きは好調という。 吉野家が先月13日に発売した「牛焼肉丼」も、牛丼(380円)の値段を
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