1─4月のトップ語録をピックアップした(上)に続き、今回は5─8月編。株取引をめぐる捜査当局のメスはついに「モノ言う株主」ことに入る一方で、大手企業では合従連衡(がっしょうれんこう)を模索する動きが活発化し始めた。また、市場での注目銘柄や各企業トップの顔ぶれが一新し、「会社とは」「株主とは」という根源的な問いに経営者が真摯(しんし)に答える姿勢が目立った。 ◆ ◆ ◆ 「ネットの世界も相当成熟化してきており、大人の世界になりつつある」── 三木谷浩史・楽天会長兼社長 (5月9日 1─3月期決算会見で) 「人の上に立つ人間は私心があってはいけない。使命感をモチベーションとして携わる人だ」── 御手洗冨士夫・キヤノン会長兼社長=当時 (5月11日 後任の内田新社長について発表記者会見で) 「プロ中のプロとして、罪を認め、反省する必要はある」── 村上世彰・前M&Aコンサルティング代表 (6月4