日本で初めて、選挙活動にインターネットを活用する選挙が始まった。各政党はSNSでページを開設しアプリをリリースするなどしてこれまでよりも多くの支持を取り付けようと必死だ。時代が変わるかもしれない選挙を前に公開され、連日満席が続いているドキュメンタリー映画「立候補」監督の藤岡利充氏に、選挙を通してみえてくる有権者と政治家の関係について尋ねた。 * * * ――ご自身は、成人してから、必ず選挙では投票に行く習慣があったのでしょうか? 藤岡:行ってないですね。4年前に実家がある山口県へ戻るまで、ほとんど行きませんでした。自分一人が選挙へ行かなくても何も変わらないと思って。親父が町会議員をしていて、岩国市へ合併してからも自民党系の市会議員をやっていたので選挙に関しては身近に感じて育ってきていたのですが、普通の無党派層の感じでした。 ――最近は選挙へ行き投票するようになったのは、どんな理由なの