小渕優子・前経済産業相の政治団体をめぐる不明朗な資金処理問題で、小渕氏本人が27日までに東京地検特捜部から任意の事情聴取を受け、関与を否定したとみられることが関係者への取材で分かった。一連の問題では小渕氏に対する告発状も出されており、特捜部は小渕氏の刑事責任の有無について慎重に判断する。 小渕氏は昨年10月に問題が発覚した際、「私自身、分からないことが多すぎる」「信頼するスタッフに管理をお願いしてきた」などと説明。小渕氏の事務所の周辺関係者も「小渕氏本人は資金処理についてほとんど知らない」としている。特捜部にも、小渕氏は同様の主張をした模様だ。 一方、元秘書で前群馬県中之条町長の折田謙一郎氏(66)は、地元・群馬の三つの政治団体の会計について「私が全部チェックして報告書を作成した」と説明。特捜部は折田氏から複数回にわたり事情聴取しており、詰めの捜査を進めている。 小渕氏をめぐっては、群馬の