総務省の「全国消費実態調査」によると、東京都で世帯年収800万~900万円の層は上位30%に入っており、本来なら恵まれた境遇にあるはず。しかし、リアルな世間の声を集めてみると、「世帯年収800万円でも家計は火の車」だというサラリーマンが急増しているというのだ。 「ウチは普通よりも上」という慢心が、破たんへといざなうのか? 世帯年収800万円の家庭では、“予想外の出来事”や“大きな買い物”ですぐにひっ迫してしまうのだ。ここで、ひとつ実例を紹介しよう。 「子供が産まれただけでこんなにも家計が傾くとは思いませんでしたよ」と漏らすのは、杉並区在住の加藤慶介さん(30歳・仮名)だ。システム系ベンチャー企業のSEとして働く彼の年収は約500万円。一方、アパレル企業で働く妻は約300万円。京王線沿線にある賃貸マンションで新婚生活を送っていたが、妻の妊娠・出産を機に生活が一変してしまったという。 「妻が休