映画の冒頭、家出少女クェス・パラヤを保護しにきた警官が、警棒でクェスの友人をド突く時におっしゃる台詞である。珍妙に聞こえる富野節全開の台詞であり、富野は早々にこれがまともな映画ではないことを宣言する。 登場人物はどいつもこいつもエキセントリックにテンパっており、他人に出くわしてはトゲトゲをぶつけあって呪詛を吐くばかり。ネオジオンの女パイロットなんかクェスにスパナぶん投げて「かわいいよ!」と捨て台詞、これクェスを侮辱する罵倒なんだよな。富野ハイブロウすぎるだろ… 特にファーストであんなにカッコよかったシャアの堕落っぷりは無惨で、エキセントリックな愛人、少女、部下に振り回され、なだめたりすかしたり取り繕ったりと東奔西走。アムロにだけは安心してブチギレて、ララアのことでなじったりクェスのことで揶揄したり、本音は本音でカッコ悪いことこのうえない。 そもそもあんなにも愛されたファーストガンダムはすぐ