武藤彩未ちゃんは聖子ちゃんが好きな17歳。演目自体も80年代のアイドル歌謡を歌うコンセプト。この日のセトリには聖子ちゃんメドレーがあった。それが本当に素晴らしくて、現代に80年代を蘇らせる姿は勇ましく挑戦的でもあった。真っ白なドレスを纏うその少女から届く歌には真っ白な気持ちが乗っていた。美しかった。 出囃子がおもしろい。ナウシカの王蟲を呼ぶあの歌のアレンジに明滅する色とりどりのライト。何がはじまるんだろう…というワクワク感の演出がついている。小規模だっていかようにもなるんだよ、と言われた気がした。冒頭にオリジナルを2曲歌っていたけれど、それが終演後にセトリ確認するまでオリジナルとは気づかないほど、私の知らない80年代の名曲にすっかり昇華されていた。完成度高い…純粋にそう思った。それでも大名曲の昭和アイドル歌謡のカバーを挟んで、ラストにもう一度そのオリジナルを歌うと、どこか違って聞こえてきた