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  • GID(性同一性障害)学会が「日本GI(性別不合)学会」に 「障害ではない」意識拡大|あなたの静岡新聞

    GID(性同一性障害)学会が「日GI(性別不合)学会」に 「障害ではない」意識拡大 心と体の性が一致しないトランスジェンダーの研究を推進する「GID(性同一性障害)学会」は沖縄県で開かれた学会総会で、名称を「日GI(性別不合)学会」に改名すると正式に発表した。トランスジェンダーは障害ではないとの考えが広まり、既に国際的な診断名として使われていないことを踏まえた。 沖縄県南風原町で開かれた学会総会=3月 同学会理事長の中塚幹也・岡山大大学院教授は学会総会後の取材に「医療だけで解決できる問題ではなく、社会が変わらないと当事者の生きづらさは変わらない。今回の改名をきっかけに知ってもらいたい」と話した。 性同一性障害は2022年に発効した世界保健機関(WHO)の国際疾病分類で「性別不合」と改められた。それまで精神疾患として分類されていたが、改名に伴い、「性の健康に関する状態」とする分野に加えら

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  • 静岡家庭裁判所長に就任した 細矢郁さん【時の人】|あなたの静岡新聞

    静岡家庭裁判所長に就任した 細矢郁さん【時の人】 2015~18年は静岡地裁部総括判事として合議の民事訴訟や破産事件を担当。12月中旬から静岡家裁所長として2度目の静岡勤務をスタートさせた。就任記者会見で繰り返した抱負は「心の通った温かい適切な配慮ができ、信頼される家庭裁判所を目指す」。前任の東京家裁で数多くの家事事件を担当し、当事者の心の痛みを目の当たりにしてきたことが背景にある。「少しでも和らぐよう、受け付けの対応や案内一つ取っても配慮が必要だと実感してきた」 細矢郁氏 人と争うのが苦手な性格。「一歩引いて中立の立場で人々の役に立てる」と裁判官を志した。1993年に任官し、千葉を皮切りに水戸、福島などで勤務。裁判長としてはハーグ条約実施法に基づく子の返還申し立て事件などを担当してきた。「大切にしてきたのは誠実に職務に当たること。どの裁判も一期一会で、私にとって貴重なものだった」と振り返

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  • 男性の証明「うれしい」 「女」から「男」性別変更後の住民票取得 浜松市の鈴木さん|あなたの静岡新聞

    性同一性障害のある人が戸籍上の性別を変えるには「生殖能力をなくす手術が必要」と定めた法律規定を憲法違反で無効とした静岡家裁浜松支部の決定を受け、浜松市天竜区の鈴木げんさん(49)が7日、「女」から「男」への変更が性別欄に反映された住民票などを市役所で受け取った。鈴木さんは「男性として生活してきた証明をもらえてうれしい。安心感がある」と笑顔を見せた。

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  • 浜松市、性別変更手続き開始 鈴木げんさん「安心した」|あなたの静岡新聞

    浜松市、性別変更手続き開始 鈴木げんさん「安心した」 静岡家裁浜松支部の家事審判で、生殖機能をなくす性別適合手術をせずに戸籍上の性別変更が認められた浜松市天竜区の鈴木げんさん(48)について、同市は24日、鈴木さんの戸籍上の性別を女性から男性に変更する手続きを始めた。12月初旬にも性別の表記が変更される見通しという。 浜松市役所 鈴木さんは幼少期から女性として扱われることに違和感があり、40歳で性同一性障害の診断を受けた。2021年10月に家裁に性別変更を申し立て、23年10月に認められた。市は24日、法務当局の了承を得たことを受けて、鈴木さんに変更手続きに着手することを伝えたという。 鈴木さんは「実際に手続きが始まるということで安心した。少しずつ実感がわいてきた」と話した。

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  • 「性の多様性へ追い風」浜松の鈴木げんさん 最高裁生殖不能手術「違憲」|あなたの静岡新聞

    性別変更に生殖能力をなくす手術を必要とする性同一性障害特例法の規定を違憲とした25日の最高裁決定を受け、今月11日に静岡家裁浜松支部の家事審判で男性への性別変更が認められた鈴木げんさん(48)=浜松市天竜区=は「最高裁の判断が与える影響は大きい。性の多様性が認められる社会への追い風になった」と語った。 性別変更要件 各裁判官の判断と意見 幼少期から女性として扱われることに違和感があり、40歳で性同一性障害と診断された鈴木さん。自身の申し立てが認められたのは「さまざまな仲間たちのおかげ」とし、「性別変更や同性婚が認められていない人がまだたくさんいる。法律が改正され、苦しみが解消されることにつながれば」と期待を寄せた。 鈴木さんの弁護団は、外観要件に関しては高裁に差し戻されたことに「ホルモン治療がかなわない人にとっては大きな壁が残った」とコメントした。手術要件を違憲とする上で最高裁が指摘した「

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  • 社説(10月30日)性別変更違憲判断 人権守る法制度確立を|あなたの静岡新聞

    社説(10月30日)性別変更違憲判断 人権守る法制度確立を 戸籍上の性別を自分が認識している性別に合わせて変更したいと希望する人に、生殖能力をなくす手術を求めている性同一性障害特例法の規定が憲法に反するかどうかが争われた家事審判で、最高裁大法廷がこの規定を違憲、無効と決定した。長官を含む裁判官15人全員の一致した判断だ。最高裁は2019年、この規定が「現時点で合憲」との判断を示したが、社会情勢の変化などを理由に覆した。 決定は規定について、性別変更を求める性同一性障害の人に、身体を傷つける手術を受け入れて変更するか、手術を受けず性自認に従った性別での法令上の扱いを放棄するかの「過酷な二者択一」を迫っていると指摘。「意思に反して身体への侵襲を受けない自由」を保障した憲法13条に反するとした。判断は妥当で、国会は是正に向け速やかに議論する必要がある。 ただ今回、性器の外観に関する規定も違憲かど

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  • 「手術なしで性別変更」認める 全国初の違憲判断、家裁浜松支部|あなたの静岡新聞

    「手術なしで性別変更」認める 全国初の違憲判断、家裁浜松支部 生殖機能をなくす性別適合手術をせずに戸籍上の性別変更を申し立てている浜松市天竜区の鈴木げんさん(48)の家事審判で、静岡家裁浜松支部は12日までに、性同一性障害特例法が「生殖機能がない状態」を戸籍変更要件に定めていることを違憲だとする全国初の判断を示した。鈴木さんの性別を女性から男性にすることも認められた。判断は11日付。

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  • 「僕には当たり前のこと」 性別変更の手術要件「違憲」、申立人の鈴木さん(浜松市)会見で喜び|あなたの静岡新聞

    「僕には当たり前のこと」 性別変更の手術要件「違憲」、申立人の鈴木さん(浜松市)会見で喜び 「僕にとって、当たり前のこと」。性同一性障害と診断された人が戸籍上の性別を変えるには生殖能力をなくす手術が必要、とした法律規定は憲法違反とした静岡家裁浜松支部の決定を受け、申立人の鈴木げんさん(48)=浜松市天竜区=は13日、同市中区で記者会見し、「男として生きてきた僕の戸籍が男になっただけ」と心境を語った。 戸籍上の性別変更が認められ、「僕にとっては当たり前のこと」と話す鈴木げんさん(右)。パートナーの国井良子さんも同席した=13日午後、浜松市中区 幼少期から女性として扱われることに違和感があり、40歳で性同一性障害と診断された鈴木さん。今回の決定について「弁護団をはじめ、さまざまな仲間たちの努力のおかげ」と喜び、周囲への感謝の言葉を述べた。 家裁決定は、性別変更の審判が可能になる五つの要件を定め

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  • 「手術せず性別変更」認めた家裁判断 浜松の鈴木さん笑顔「みんなで勝ち取った」|あなたの静岡新聞

    「手術せず性別変更」認めた家裁判断 浜松の鈴木さん笑顔「みんなで勝ち取った」 生殖能力をなくす手術をせずに、性同一性障害と診断された人の戸籍上の性別変更を認めた静岡家裁浜松支部の判断を受け、女性から男性への変更が認められた申立人の鈴木げんさん(48)=浜松市天竜区=が13日、同市役所で取材に応じ、「関係者みんなで勝ち取った」と笑顔を見せた。 住民票を受け取った鈴木げんさん。性別表記は「女」のままだが、笑みがこぼれた=13日午前、浜松市役所 家裁判断は11日付。鈴木さんに一報が届いたのは12日昼過ぎだったという。一夜明け、鈴木さんは「もしかしたらもう性別が変更されているかも」との期待を込めて窓口で住民票を取得したが、表記はまだ「女」のまま。市区民生活課によると、家裁からの通知を受けた後、法務局に判断を仰いだ上で戸籍を変更する流れになるという。 鈴木さんは「自認する性と、戸籍上の性が一致するこ

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  • 「一人一人の行動が社会変化に」 家具メーカー社長・安池さん 「性多様性」講演|あなたの静岡新聞

    「一人一人の行動が社会変化に」 家具メーカー社長・安池さん 「性多様性」講演 静岡市葵区の常葉大常葉中・高は20日、性の多様性をテーマにした講演会を同校で開いた。性同一性障害を公表する同区の子ども家具メーカー「えて」社長の安池中也さん(53)が「誰一人取り残さない社会に向けて」と題して講演した。 生徒に向けて性の多様性をテーマに講演した安池さん(右)=静岡市葵区の常葉大常葉中・高 安池さんは常葉高の卒業生。幼稚園児の時から出生時の性に違和感を持ち、当時、男女で分かれていたランドセルの色や制服などに苦しんだ経験などを語った。 一方、高校時代には勇気を出して担任や校長に「制服ではなくジャージーで登校したい」と希望を伝え、受け入れられたエピソードも紹介。現在の性的少数者を巡る社会の変化は「一人一人の思いや小さな行動が積み重なったもの」と話し、勇気を持ち、声を上げていく大切さを訴えた。講演会は、は

    「一人一人の行動が社会変化に」 家具メーカー社長・安池さん 「性多様性」講演|あなたの静岡新聞
  • 多様な性 想像力が大切 LGBTQ当事者が解説 富士宮|あなたの静岡新聞

    多様な性 想像力が大切 LGBTQ当事者が解説 富士宮 富士宮人づくりの会はこのほど、年度3回目の講座を富士宮市役所で開いた。LGBTQなど性的少数者の居場所づくりに取り組む合同会社「Rainbow DooR」の後藤理玖代表(29)=同市出身=が多様な性について解説した。 自身の経験を基に多様な性について解説する後藤さん=富士宮市役所 トランスジェンダーを公表している後藤さんは、女性として生まれ、男性に近い性自認と向き合ってきた葛藤の人生を語った。中学ではセーラー服を着ることに悩み、大学では友人に女性であることを打ち明けるか迷った苦悩を明かした。 後藤さんは性について、身体、心、社会的、恋愛など多様な観点があり、どれも男か女の2択ではなくグラデーションがあると強調。「人それぞれに普通の尺度がある。人の痛みや悩みを知ろうとする想像力が大切」と、約50人の聴講者に訴えた。

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  • 性の多様性 学校の在り方は? 「教育現場は危機感を」静岡でシンポ、専門家が指摘|あなたの静岡新聞

    教育現場での人権意識の向上を目指す団体「しずおか虹と風の学校」(小谷しずく代表)はこのほど、性の多様性とその課題を考える講演会とシンポジウムを静岡市駿河区の県男女共同参画センター「あざれあ」で開いた。学校関係者らが参加し、誰もが居心地のよい学校の在り方を考えた。 性の多様性に関する教育現場の課題を指摘した日高教授=静岡市駿河区の県男女共同参画センター「あざれあ」 性的少数者を巡る教育現場の現状と課題について、宝塚大看護学部の日高庸晴教授が基調講演した。日高教授は、性同一性障害について児童・生徒への具体的な配慮事項をまとめた文書を文部科学省が2015年に出したにもかかわらず、読んだことがある教員は2割程度にとどまったとの調査結果を提示。10代でいじめ被害や不登校、自傷行為を経験した当事者がいるとして、「教育現場は危機感を持ってほしい」と呼びかけた。具体的な取り組みとして、教員研修による意思統

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  • 「多様性」テーマ 課題や事例紹介 静岡で公開講座|あなたの静岡新聞

    「多様性」テーマ 課題や事例紹介 静岡で公開講座 静岡県産婦人科医会などは29日、県民公開講座「多様性に寄り添うってどういうこと?」を静岡市駿河区のグランシップで開いた。誰ひとり取り残さない「インクルーシブ教育」を実践した元中学校長の西郷孝彦さん、トランスジェンダー(TG)当事者で浜松TG研究会代表の鈴木げんさんが講師を務めた。 ディスカッションで思いを語る(左から)鈴木さん、西郷さん=静岡市駿河区のグランシップ 西郷さんは世田谷区立中の校長時、個別対応が通例となっていた学習障害児の端末利用を全生徒に許可したことを例に上げ「1人の子のために全体を変えたことで、同様の困難を抱える他の生徒へも良い影響を及ぼした」と強調。「日教育は個人を鍛えて社会に合わせようとしている」と問題提起した。 鈴木さんは「その子の思いが一番大事にされている状態が重要」と述べ、県内の学校で取り組むLGBTQ当事者支

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  • パートナー制度 静岡県内行政サービス拡充 続柄「縁故者」選択可|あなたの静岡新聞

    3月までに静岡県などの自治体が導入したLGBTQなど性的少数者のカップルを公認する「パートナーシップ宣誓制度」。浜松市が6月、住民票の続柄を「同居人」以外に、利用者の希望に沿って親族に近い関係性を示す「縁故者」を選べるようにするなど、行政サービスが拡充している。一方、同様の対応を認めていない市町も多く、自治体によって差が生じている。 「見た目と、戸籍上の性別とのギャップに困惑した市職員に、全ての事情を説明するほかなかった」。2020年に浜松市でパートナーシップ宣誓し、市内で暮らすトランスジェンダー(出生時に割り当てられた性と自認する性が一致しない)の20代男性は昨春、戸籍上同じ性別のパートナーと市内で転居した際の手続きで苦労した。一見すると、男女の夫婦に見える2人。住民票の続柄が「同居人」であることに戸惑った職員が関係性について、説明を求めてきたという。 トランスジェンダー男性は普段は父親

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  • 大自在(6月15日)ノンバイナリー|あなたの静岡新聞

    大自在(6月15日)ノンバイナリー LGBTなど性的少数者への理解増進を目的とした法案が、あすにも成立する見通しだ。論点だった性自認の表現は、与党案の「性同一性」を英訳の「ジェンダーアイデンティティ」に変えた。 性自認を、相手にどう呼ばれたいか。それを表す「ジェンダー代名詞」がある。he/him、she/her。米国などのSNSのプロフィル欄で見かけたことがある方もおられよう。 その代名詞にthey/themがある。彼ら、彼女らという複数形ではない。性自認が男女どちらでもない「ノンバイナリー」を示す単数形で使われる。 ノンバイナリーと聞いて、2021年東京五輪のスケートボードを思い出した。当時13歳の西矢椛[もみじ]選手が日人最年少金メダリストに輝いた女子ストリートの、アラナ・スミス選手(米国)である。国際大会でメダルを獲得したこともある実力者は、参加20人中最下位に終わった。コースを滑

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  • LGBT理解増進法成立「人権制限の恐れ」「誰のため」 静岡県内当事者、寄り添う社会切望|あなたの静岡新聞

    LGBT理解増進法成立「人権制限の恐れ」「誰のため」 静岡県内当事者、寄り添う社会切望 16日に成立したLGBT理解増進法は、性的少数者だけでなく多数派にも配慮して「全ての国民が安心して生活できるよう留意する」との条項が設けられた。静岡県内のLGBT当事者らには「法成立でかえって人権が制限される恐れがある」と懸念が広がる一方、「差別のない社会を作るには一人一人の意識を変えていくしかない」と冷静な受け止めも聞かれた。 LGBTなどの性的少数者らへの差別や偏見がない社会の実現を訴えるパレード=11日、浜松市中区 出生時の性と性自認が一致しないトランスジェンダー当事者で、支援団体「浜松TG研究会」代表の鈴木げんさん(48)=浜松市天竜区=は「全ての国民が安心」と明記した条項について「多数派の理解の範囲でしか少数者の人権を認めないような印象も受けてしまう。理解促進する来の趣旨をしっかりと運用に生

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  • 記者コラム「清流」 正面から向き合うべき|あなたの静岡新聞

    記者コラム「清流」 正面から向き合うべき 浜松市で性的少数者への差別や偏見のない社会を訴える県内初のLGBTパレードが行われた。小雨の中、多くの人と多様性を示す「レインボー」の旗が中心街を埋め尽くした。性的指向や性自認を隠し生きてきた当事者が堂々と歩く姿は、「多様性を受け入れる将来がすぐそこに迫っている」と伝えているようだ。 近年、10人に1人いるとされる性的少数者への関心が高まっている。世論調査では同性婚賛成が7割を超えるなど国民の意識が変わりつつある。同性婚トランスジェンダーの性別変更要件を巡る訴訟でも、司法の動きに変化が見られる。 変わらないのは国会だけだろうか。理解増進を目的とする法律に、多数派への配慮を条項に加えたのは差別を是正する意思がないと言うのに等しい。正面から問題に向き合うべきだ。 (浜松総局・金沢元気)

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  • 多様性の虹 静岡県内にも 浜松で性的少数者らパレード|あなたの静岡新聞

    LGBTなどの性的少数者らが差別や偏見のない社会の実現を訴えながらパレードする「はままつレインボープライド」(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が11日、浜松市中区の中心街で繰り広げられた。市内を中心に県内外から集まった性的少数者や支援者ら約300人が小雨の中、「ハッピー・プライド」とかけ声を響かせ、笑顔で中心街を練り歩いた。 「ハッピー・プライド」のかけ声でパレードを行う参加者=浜松市中区(浜松総局・山川侑哉) 性的少数者らのパレードは国内外で開催されているが、県内では初めて。若い世代のトランスジェンダー当事者に対し、地元にも仲間や支援する人がいることを伝える意味も込めて、1年前から準備してきた。 参加者は音楽に合わせ、性の多様性を象徴する虹色の旗を振ったり、「誰もが生きやすい社会に」などと書かれたプラカードを掲げたりしながら、新川モールを発着点にゆりの木通りや鍛冶町通りといった大通

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  • LGBTの苦悩映画に投影 浜松で上映会 浅沼監督、思い語る|あなたの静岡新聞

    LGBTなどの性的少数者らが差別や偏見のない社会の実現を訴えながら浜松市中心街を練り歩く「はままつレインボープライド」の実行委員会などはこのほど、11日の開催を前に性の多様性への関心を高めようと、ドキュメンタリー映画「I Am Here(アイアムヒア)」の上映会を中区のあいホールで開いた。出生時に割り当てられた性と自認する性が異なる「トランスジェンダー」当事者の浅沼智也監督も登壇し、撮影の思いを語った。 映画制作への思いを語る浅沼監督(右)=浜松市中区 映画トランスジェンダー当事者やその家族ら十数人が登場し、カミングアウトする時の苦悩や、戸籍の性別変更に必要な「性別適合手術」への是非、自ら望む性別で生きることの思いなどを語る。これまでにない切り口などが評価され、ドキュメンタリー映像の新たな登竜門とされる「東京ドキュメンタリー映画祭」の2020短編部門でグランプリを受賞した。 上映会に合わ

    LGBTの苦悩映画に投影 浜松で上映会 浅沼監督、思い語る|あなたの静岡新聞
  • 静岡人インタビュー「この人」 性的少数者(LGBTなど)の支援団体を本格始動させた 久米泰代さん(浜松市南区)|あなたの静岡新聞

    性的少数者の分類の一つで、性自認が男女のどちらにも当てはまらない人などを指す「Xジェンダー」。当事者として、同じ悩みを抱える人に寄り添おうと団体「QUEBEC(キュベック)」を2019年に創設した。コロナ禍で活動が制限されていたが、今年4月に格始動した。建築設計事務所の代表を務めている。42歳。 久米泰代さん ―主な活動内容と目標は。 「個人、法人の相談に対応している。最近は市内の宝石店からの依頼で、性的少数者が店を利用しやすくするために通称名での記入欄の作成や、店舗での対応方法、ホームページのレイアウトなどをアドバイスした。最終目標は支援が必要なくなる社会の実現。性自認や性的指向に関係なく、誰もが自分らしく生きられる社会にしたい」 ―自分の性に違和感は。 「強い違和感や嫌悪感を抱いた記憶はないが、スカートは苦手だった。小学生のころは周囲の男子より速く走ることができたのに、なぜ男じゃない

    静岡人インタビュー「この人」 性的少数者(LGBTなど)の支援団体を本格始動させた 久米泰代さん(浜松市南区)|あなたの静岡新聞