宅配便大手のヤマトホールディングス(HD)は12日、米ベル・ヘリコプターと共同で無人輸送機を開発すると発表した。時速160キロ以上のスピードで、最大453キロの荷物を自動で運ぶ「空飛ぶトラック」の開発を目指す。2019年夏の試験飛行を経て、20年代半ばまでに実用化する。 開発するのは、地面と垂直方向で離着陸し、空中で90度機体を傾けて飛行する「電動垂直離着陸機(eVTOL機)」。両社ともこれまでのノウハウを生かし、ベルが機体を、ヤマトHDは荷物を搭載する容器部分を開発する。19年8月までに約32キロの荷物を積む全長約1・5メートルの機体を開発して試験飛行する。 ヤマトHDでは宅配ではなく、中・長距離での輸送に利用することを想定している。新たな輸送ツールを開発することで、法人向けの貨物輸送のスピードアップが図れるなどの効果を期待している。 ベルの日本法人の担当者は「今回の機体が空を飛ぶには、