・古事記 壱: 創業90周年企画 (マンガ古典文学シリーズ) 小学館創業90周年企画として始まったマンガ古典文学シリーズ。第一回配本は里中 満智子による古事記。2巻組の前半として古事記上巻と中巻の一部、「この世の始まり」「天の岩屋戸」「八俣大蛇」「大穴牟遅」「根之堅州国」「大国主神」「国譲り」「天孫降臨」「木花之佐久夜毘売」「山幸彦と海幸彦」「豊玉毘売」「神武東征」「天皇誕生」「欠史八代」などが収録されている。 古事記はエロチックなシーンや猟奇的なシーンも多いので、漫画にするときは解釈と表現が問題なのだが、里中古事記は抑え気味で、小学生が読んでもまあ問題なさそう。序文で「物語としての古事記」のつもりで描くと宣言されているが、解釈解説系も充実しているので、神話と古代史の教材にもなる。 通読して思うのは、女性の少女漫画家だから当たり前かもしれないが、女性の心理の描き方がうまいなということ。イザ