Kernel/VM探検隊はカーネルや仮想マシンなどを代表とした、低レイヤーな話題でワイワイ盛り上がるマニアックな勉強会です。rui314氏は、制作中のリンカである「mold」について発表しました。全2回。後半は「mold」速さと、その高速化を実現するテクニックについて話しました。前半はこちら。 リンカが速いと何がうれしいのか 植山類氏(以下、植山):リンカが速くなって何がうれしいのか。普通にうれしいです。プログラムを書いているとうれしいことがわかると思いますが、makeを実行すると、普通は自分が直前に変更したファイルしかビルドしないので、デバッグをしていると1つのファイルを編集してビルドすることになります。 コンパイラは1つだけのファイルをコンパイルするのはそこそこ速いですが、リンカは基本的には実行ファイルを丸ごと作ります。全体の入力を一気に受け取って出力するため、差分コンパイルであっても
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