調髪中に笑顔を見せる高見盛=抜井規泰撮影 大相撲の人気力士だった元高見盛(現振分〈ふりわけ〉親方)の断髪式が6日、東京・国技館であり、14年間、結い続けたまげに別れを告げた。約1万人が見守る中、兄弟子の元横綱曙ら約400人がはさみを入れた。あいさつでは「高見盛を応援して頂き、ありがとうございました」と絶叫。次の言葉を待つ観客を尻目にサッサと土俵を下りると、涙目だった桟敷が爆笑に包まれた。 断髪式のあと、国技館の審判部屋で調髪。スタイリストさんから、「新しい髪形のテーマは、『モテ男』です」と聞いた瞬間、高見盛はブッと吹き出した。 「次は、早く嫁さんをもらうこと」と、留めばさみを入れた元師匠の先代東関親方(元高見山)。自分で締めたネクタイで苦しがる高見盛は引退後も人生の「金星」獲得を目指す。 関連記事(おやじのせなか)元高見盛・振分精彦さん 寡黙で地道なリンゴ農家4/25元高見盛の振分親