都電荒川線で、6月12日より「都営交通100周年記念号」が、ヘッドマークを掲げて運転を始めました。これは都電や都営地下鉄などを運営する東京都交通局が、8月1日に創業100周年を迎えるのを記念したもの。7月14日からは、「東京の交通100年博」が江戸東京博物館で開催されます。明治から昭和、平成に至る東京の交通100年の歩みを、交通局が所蔵するさまざまな資料や昔の都電の実車展示(6086号)などで振り返るそうです。 そこで当連載でも、いまから36年前の1975(昭和50)年、都電荒川線誕生から1年後の懐かしの風景を振り返ってみたいと思います。 王子駅前を出て飛鳥山の急勾配を登る早稲田行。高架線上に、王子駅停車中の京浜東北線103系が見える。先頭は非冷房のクモハ103。都電荒川線、王子駅前~飛鳥山間にて。1975年9月 王子駅前に停車中の三輪橋(現・三ノ輪橋)行。手前の途切れているレールは、かつ