『木を料理するということ』 レストランを想像してみてください。 活きの良い素材、クセの強い素材、香り高い素材・・・ シェフが市場で仕入れてきた新鮮な素材です。 お客さまが自分で持ち込んだ思い入れのある素材もまた結構。 お客さまのその日の気分や体調に合わせて、シェフは腕をふるいます。 我々の家具は「料理」されています。 誰がどのように使うのか。好みや相性、将来設計に合わせて、料理する。 対話を重ねながら、ひとつひとつ丁寧に。 塩加減、茹で加減、スパイスの使い方はどうぞシェフにお任せください。 もうひとつ大切なことは主役=家具ではないこと。 このレストランの主役は「料理」ではなく、料理を囲む人々。 テーブルを囲む賑やかな家族。 今日の出来事を語らう夫婦。 談笑にふける友人同士。 ゆったりと心地の良い時間を過ごす、おひとりのお客さま。 家具に集う人々こそが主役だと考え、我々は今日も木を料理します