1955年東京都生まれ。79年東京大学法学部卒業。87年テキサス大学オースティン校大学院博士課程単位取得。中部大学助教授、札幌大学教授などを経て2005年より現職。メキシコ国立自治大学、カリフォルニア大学サンタクルーズ校、サンパウロ大学などで客員教授を歴任。専門は文化人類学。著書に『ブラジルのホモ・ルーデンス ‐ サッカー批評原論』、『クレオール主義』、『群島―世界論』など。 著書 7月13日に閉幕したサッカーのワールドカップ・ブラジル大会は高い身体能力を備えた選手を揃えたドイツが、高度に統制された戦術のもとで全員が精力的に走り回る合理主義サッカーで世界の頂点に立った。しかし、今大会で最も多くの耳目を引いたのは、何と言ってもホスト国で「サッカー王国」の名を欲しいままにしてきたブラジルが、準決勝でドイツに7-1という歴史的なスコアで敗れた「ミネイロンの悲劇」だった。 4年に一度開催されるW杯
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