IDC Japanが発表した調査結果から、オープンソースソフトウエア(OSS)を使ったSIベンダーが売り上げを伸ばしている傾向が浮き彫りになった。企業システムにOSSの利用が根付いてきたと見られる。ただ、緊急サポートなどの不安も残っている。 「OSSを使うSIベンダーは売り上げを伸ばしている。ただ、ユーザーはサポートに不安を持ち、ベンダーはOSSプロジェクトの継続性も懸念している」――。IDC Japanが2012年1月11日に発表した「OSSに関する利用実態調査」の結果から、こんな状況が浮き彫りになった。 この調査は、国内ユーザー企業312社および、国内SIベンダーおよびサービスプロバイダーなど204社を対象にアンケートを実施したもの。毎年ユーザー企業を対象に調査を実施していたが、今回は新たにベンダーも対象に加えた。 ベンダーに対し、売上高の増減と、OSSの利用実績が増えているかどうかを