岐路に立つ日本のIT教育 産業界から突きつけられた“現実”に、教育現場はどう対処すべきか 関連トップページ:IT組織/ITスタッフ 「現在の日本の教育システムは、企業のニーズを反映していない」──日本のIT産業界は今、IT教育の現場に向かって、そんな悲鳴にも似た、抗議の声を上げている。その裏にあるのは、大学、大学院の新卒者の実践スキルの乏しさと技術トレンドの著しい変化とが相まって、自社の製品/サービスを革新できるような高度な“戦力”を獲得するのが難しくなっているという“現実”である。はたして今、IT産業の人材戦略に、どのような問題が生じているのか。本稿では、今年6月に日本経団連が発表したリポートを軸に、日本のIT教育が抱える問題を概観してみたい。 CIO Magazine編集部 ● text by CIO Magazine 国内IT産業を襲う危機 「はたして、ユーザー企業が社内に優秀なIT