ソーシャル・イノベーションは、社会貢献の領域で創出されたイノベーションである。ここでのイノベーションは、社会問題の解決につながる新機軸を意味する。我々の身の回りにも、それまでに無かったような発想で、社会問題の解決を図ろうとする例が出てきている。 例えば、全国にスワンベーカリーをチェーン展開する株式会社スワンが挙げられる。スワンは、宅急便の発明者として有名なヤマト運輸の故小倉昌男氏が社会貢献の世界で成し遂げた「もう1つの発明」である この発明は、「ハンディキャップのある人が従業員として働き、月給10万円以上を得ることができる焼きたてパンの店」である。これは、「ビジネスモデル」におけるイノベーションであり、同時に、「社会貢献モデル」におけるイノベーションである。それまで、ハンディキャップのある人の職場では賃金が低いのは常識となっていたが、このイノベーションは、それを覆した。 ところで、社会貢献