【読売新聞】 【ロンドン=蒔田一彦】ロンドンの大英図書館で10日、80歳代の環境活動家2人が、立憲主義や人権思想の礎とされる文書「マグナ・カルタ(大憲章)」の展示ケースを割ろうとした。大英図書館によると、ケースの損傷は軽微で、文書自
28日に営業を終える京極湯(上京区で)レンガでつくられた京極湯の煙突(上京区で)京極湯の釜に薪をくべる高村さん(上京区で)のれんが目を引く鴨川湯の外観(左京区で)「やれるならなんぼでもやりたいんですけどね」と残念がる明石さん(左京区で) 老朽化 相次ぐ閉業 府内で銭湯の閉業が相次いでいる。錦市場近くの「錦湯」が6月に95年の歴史に幕を下ろしたほか、西陣京極にある「京極湯」(上京区)が28日に、鴨川のほとりの「鴨川湯」(左京区)が9月末に営業を終える。設備が老朽化する一方で、利用客の減少や物価高騰のため、修繕に必要な多額の費用をまかなえないのが主な理由だ。京の銭湯業界は厳しい局面を迎えている。(上万俊弥) 京極湯 「まだ続けるか悩んだけど、建物も自分も年をとったからね」。京極湯を営む高村諄一さん(76)は寂しそうに閉業の理由を語った。かつては映画館が多く立ち並んだ西陣京極の地で、75年近く人
【読売新聞】 酒を求め、肴(さかな)を求めさまよう……。 テレビからこのフレーズが流れると、つい一杯やりたくなる方も多いだろう。“酒場詩人”こと吉田類さん(71)が各地の名店を巡るBS-TBS「吉田類の酒場放浪記」が、22日の放送で
在位中、ハゼを研究される上皇さま(2009年3月)=宮内庁提供 ハゼ研究者として知られる上皇さまが、南日本に生息するオキナワハゼ属の新種を発見されたことがわかった。上皇さまによる新種発見は9種目で、2003年以来17年ぶり。退位後初めての研究成果で、関連する論文は年内にも発表される見通し。 関係者によると、今回の新種は10年以上前に上皇さまの研究スタッフが沖縄近海で採集したオキナワハゼ属のハゼ。上皇さまが頭部にある感覚器の配列の数やパターンなどを調べ、新種と突き止められた。すでに名前も決められたという。在位中は多忙だったため、昨年4月末の退位後に本格的に論文の執筆を始められた。 上皇さまは皇太子時代の1960年代からハゼの分類学の研究を始められた。感覚器の配列によって種を分類する方法を確立されたのも上皇さまで、研究を支える京都大の中坊徹次名誉教授(魚類学)は「この手法は、今もハゼ分類の土台
長崎市青山町の住宅団地内を通る私道を所有する福岡県内の不動産管理業者が道路の一部を封鎖し、住民側が通行妨害禁止などを求めた仮処分申請で、長崎地裁は14日、業者に対し通行妨害の禁止と道路を封鎖しているバリケードの撤去を命じる決定を出した。 申立人は団地の住民ら7人。業者側は3月、市に私道の譲渡を申し出たが、「自費でガードレールを設置する必要がある」などと言われて断念し、住民に歩いて通る場合は1世帯月3000円、車では月1万円程度の通行料を要求した。住民側に支払いを拒否され、10月2日からバリケードで道路の一部を封鎖。さらに別の場所でも封鎖を検討していた。 車輪が付いたかごで団地内のごみを集める市職員(11日、長崎市で)=中尾健撮影 住民が自宅とは別の場所に駐車場を借りたり、一部のタクシー会社が団地内への乗り入れをやめたりと生活への影響が出ていた。市もごみ収集の際、職員が車輪付きのかごを引っ張
制帽をかぶせられたタマ 21日から始まる秋の交通安全県民運動に合わせ、岡山県警岡山西署は18日、岡山市北区の県警察学校にすみつくメス猫「タマ」を交通事故抑止隊の隊員に任命した。 タマの年齢は不明。元々は学校近くにいた野良猫で、教官らが「タマ」と名付けてかわいがっていると、居心地が良かったのか、5年ほど前からすみつくようになった。同署員が交通安全運動に向けて啓発方法を検討する中で、「猫のお巡りさん」として協力してもらうことにした。 約70人が集まった18日の任命式で、署員から制帽をかぶせられたタマは、居心地が悪かったのか、すぐに制帽を脱いで、その場から逃げ出した。 同署では、一緒に任命した保育園児12人とともに、ドライバーに安全運転を呼びかける予定にしていた。任命は運動期間中の30日までで、署員は「猫の手も借りたいほどなのに……」と話していた。
平安時代後期の墓跡がまとまって出土した調査地。手前は最大の方形区画墓の遺構(京都市東山区で)=文化財サービス提供 平安京の葬送地「鳥辺野(とりべの)」があったとされる京都市東山区の一角で、ほぼ出土例のない平安時代後期の墓跡が複数出土したと、民間発掘調査会社「文化財サービス」が9日発表した。専門家は「墓を計画的に整備していたことがわかる重要な発見」としている。 鳥辺野は平安京周辺にあった墓地の一つ。徒然草や源氏物語に登場し、藤原道長が荼毘(だび)に付されたという。同社は昨年12月~今年8月、約800平方メートルを調査。周囲を溝で区切った方形区画墓3基、木棺墓3基、供養塔「笠塔婆(かさとうば)」の断片など11世紀半ば~12世紀半ば頃の墓跡が出土した。 西側に方形区画墓2基が南北に並び、東側に木棺墓3基が直線上にあった。方形区画墓の一つは9・2メートル四方あり、平安貴族の墓の可能性があるという。
改正動物愛護法が可決、成立し一礼する原田環境相(手前)(12日午前、国会で)=竹田津敦史撮影 犬猫へのマイクロチップ装着の義務化などを柱とした改正動物愛護法が12日午前、参院本会議で全会一致で可決、成立した。 義務化には、飼い主を明示して、犬猫の遺棄や虐待の防止につなげる狙いがある。このほか、犬猫を販売できる時期を生後56日超(56日規制)とする。現在は生後49日超だが、幼いほど消費者の衝動買いを誘い、将来、飼い主からの遺棄につながるなどとして、愛護団体が導入を主張していた。 動物虐待罪も厳罰化する。殺傷した場合の法定刑を、現行の2年以下の懲役(または200万円以下の罰金)から、5年以下の懲役(または500万円以下の罰金)とする。 超党派の「犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟」(会長・尾辻秀久参院議員)が同法の改正案を議員立法で提出した。施行日は原則として公布から1年以内。ただし、5
昨年の「『北方領土の日』根室大会」で「島を返せ」のたすきと、「返せ!北方領土」のはちまきを身に着けた参加者。今年の大会ではいずれも使用しないことが決まった 北海道根室市は2月7日に開催する「『北方領土の日』根室管内住民大会」で、例年、参加者が着用している「島を返せ」と書いたたすきの使用を取りやめることを決めた。はちまきも「返せ!北方領土」から「平和条約の早期締結を」などに変更する。今月22日の日露首脳会談で、両国が平和条約締結交渉を加速させることを確認した。これを受け、地元として交渉の行方に期待する姿勢を示したものだ。 同市の石垣雅敏市長が29日、定例記者会見で明らかにした。ただし、これらの変更が決まっているのは今回のみで、来年については未定としている。 大会は、同市など根室地方1市4町で構成する「北方領土隣接地域振興対策根室管内市町連絡協議会(北隣協)」が主催している。 北隣協は、昨年1
定説にとらわれない大胆な古代史像を提示した梅原猛さん(1997年撮影) 尽きることのない知的好奇心で、歴史と人間の本質を探究し続けた、哲学者の梅原猛さんが亡くなった。真理を求める厳しさと人間味あふれる人柄で、ジャンルを飛び越えながら独自の学問を築いた生涯だった。 哲学者、西田幾多郎に憧れて、京都帝国大(現・京都大)に進学。直後に入隊し、熊本県で終戦を迎えた。後に戦争のことを語る時、「僕よりも立派な人たちがたくさん死んだ」と悼んだ。研究の原動力を「青年だった僕らに『死ね』と戦場に駆り立てた祖国への怒りと、それでも消えない強い愛情」だとした。 哲学者デカルトから懐疑の末に真理に達する姿勢を、ニーチェからは人間の情念への洞察を学び、戦後、ハイデッガーの実存主義に傾倒した。やがて、寄席に通って日本人の笑いとは何かを研究するうち、日本人の精神への関心を深めた。 こうした経験を背景に、通説にとらわれず
障害発生が明らかになって5日目、ようやく復旧したシステムを使って残務に追われる職員(27日、坂井市役所で) 福井県あわら市、坂井市、永平寺町、おおい町で証明書発行といった住民サービスが利用できなくなり、庁内業務を含めて計9市町に影響したシステムの障害は、発生から1週間が過ぎた30日にようやく完全復旧となる見通しだ。県と全17市町の業務に関わる民間のシステム会社で発生した通信障害はほぼ1週間に及び、原因も解明されておらず、現代社会を支える情報通信技術が抱えるもろさを露呈した。 ◆失態 「復旧作業は順調に進んでいる。明朝には解決する」。運用する福井システムズ(坂井市)はトラブルを公表した23日以降、楽観的な見通しを示しては翌朝に撤回、という失態を繰り返した。 障害の発生は22日未明。各役場の休みにデータをやりとりする会社のサーバーのソフトを更新しようとして突然、システムが使えなくなった。丸一日
日本郵便は、通信販売会社や百貨店などを対象に商品を宅配先の玄関前に置くだけで配達を完了するサービスを来春から本格的に始める。荷物の増加に対して人手不足の解消が進まない中、不在時の再配達を抑え、コストを削減する狙いがある。 このサービスでは、受け取り側が在宅か不在かを確認せず、配達員が玄関のドアノブに商品が入った袋を掛けたり、宅配ボックスに入れたりすると、配達を終えたことになる。受け取り側が企業からメールなどで商品の発送を知らせる連絡を受けた後、この方法による配達か、在宅中に配達をしてもらう従来通りの方法かいずれかを選択する。 玄関前などに置くだけで配達を済ませられれば、日本郵便にとってはコストのかかる再配達を減らすことが可能となり、受け取り側も配達予定の時間帯に在宅して待つ手間が省けるなどのメリットがある。
北海道内で急増する中国人観光客をターゲットに、道南のひやま漁協(本所・乙部町)が、特産ナマコのブランド化に挑んでいる。 独自に開発した技術で乾燥加工したナマコを「檜山海参(ハイシェン)」と名付けて商品化。昨年12月末から新千歳空港で試験販売を始めたところ、高値にもかかわらず、順調に売り上げを伸ばしている。 ◆高級な健康食材 新千歳空港国際線ターミナルにある道漁連の直売店。昨年末から店頭に並ぶ檜山海参は、乾燥ナマコ(約200グラム)に1箱9万円台、フリーズドライのナマコ(約80グラム)には4万8000円と、目の飛び出るような値が付いている。 道内の他産地と比べてもほぼ2倍の値段だが、8日までの3か月余りで乾燥ナマコ21箱、フリーズドライは6箱が、いずれも中国人に売れた。店の在庫は残りわずかだ。 同店の販売員は「高いのでここまで売れるとは思わなかった。中国人は興味深い様子で、『こんな良質なナマ
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