中国南部の広東省で労働者の権利保護に取り組むNGOの幹部など4人が捜査当局に正式に逮捕されたと、中国の人権活動を支援するインターネットサイトが伝え、地元政府は、労働争議が頻発するなか、政府への批判が高まることに警戒を強めているものとみられます。 「世界の工場」とも呼ばれ、製造業を中心に衣料品や電子部品などの工場が集積する広東省では、経済の減速傾向が鮮明になるなか、工場の閉鎖や海外移転が相次ぎ労働者が抗議活動を行うなど労働争議が頻発しています。地元政府としては、NGOの活動によって労働争議がさらに増加し、政府への批判が高まることに警戒を強めているものとみられます。