スマホ・タブレットの普及によって、電子書籍の利用が世界的に拡がっています。ただ、日本の市場はちょっと特殊です。マンガの存在感が圧倒的なのです。「マンガやアニメは子どものもの」という国が多い中、老若男女マンガ好きの日本。電子書籍の普及を拡げる立役者となっています。 そんな日本の電子書籍市場の様子が改めて浮き彫りになったのが、(株)インプレスが毎年発行している「電子書籍ビジネス調査報告書」。その2017年版で、コミックが電子書籍市場の8割を占めていることが示されたのです。(文芸・実用書などの「文字もの」が359億円に対し、コミックが1617億円) 「ケータイコミック」によって携帯電話でマンガを読むこと、またそれに対しておカネを払うことに抵抗感があまりないことに加え、マンガは続きがあるとついつい読みたくなるコンテンツです。週刊や月刊のマンガ誌での連載から作品が生まれていることもその要因となってい