オランダのベンチャー企業、フェアフォンが開発した「Fairphone(フェアフォン)4」は、ユーザーが自ら分解して修理したり、パーツを買えたりすることが可能だ(写真:Jim Wilson/The New York Times) 10年使えるスマートフォンがあるとしたら、どんなものだろう。 ほとんどの人は、そんなことをゆったりと考えている余裕はないはずだ。何しろ、スマホの多くは2〜3年ごとの買い替えを前提に設計されている。アップルやサムスン電子といったスマホメーカーは新モデルを毎年発表。大々的なマーケティングキャンペーンを行い、消費者にアップグレードを促す。 だが、しばらく筆者の空想にお付き合いいただきたい。 もしスマホが10年使えるように設計されていたとしたら、消耗したバッテリーや割れた画面などの部品を私たちが簡単に交換できるように作られているはずだ。部品のアップグレードも可能になっている