口中調味(こうちゅうちょうみ)という言葉を聞いたことがありますか? 読んで字のごとく、噛むことで生まれる味の変化を口の中で楽しむ食べ方のこと。聞きなれない言葉に、難しいことのようにも感じますが、実はこれ、日本人の食卓では昔から実践されてきた食事法なのです。ご飯やおかずなどを交互に食べ、よく噛んでゆっくりと味を混ぜ合わせることでその広がりを楽しむ口中調味。そのよさが、今改めて注目を集めています。 日本人特有の三角食べは美味しさを引き出す食べ方! 日本人が昔から行ってきたご飯や主菜、副菜などを交互に食べる、いわゆる「三角食べ」による口中調味。それがなぜ今、注目されているのでしょうか。食品化学や味わい教育に詳しい学習院女子大学の品川明教授に話を伺いました。 「口中調味が注目されたのは、その健康的なメリットがきっかけのひとつですね。口中調味を意識的に行い、口の中で変化する味わいを感じようとすること
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