堀義人のダボス会議2024(6)総括 3つの戦争・AI・グローバル経済の議論から展望する未来 堀 義人グロービス経営大学院 学長/グロービス・キャピタル・パートナーズ 代表パートナー/一般社団法人G1・一般財団法人KIBOW 代表理事/茨城ロボッツ・LuckyFM・BARKS オーナー/LuckyFes 総合プロデューサー
2010年01月22日00:00 カテゴリ書評/画評/品評Value 2.0 What do they do if they do no evil? - #書評_ - Googleの正体 毎日コミュニケーションズ大澤様より献本御礼。 Googleの正体 牧野武文 すごい。すばらしい。そしてちょっぴり悔しい。 「Googleとはなにか」ではなく、「Googleはこれから何をやろうとしているのか」ということに関して、Googleの外の人による結論として、もっとも腑に落ちるのが本書。正直言いたいことを言われてしまったという感じ。 Androidの敵はiPhoneじゃない。 それがわかるだけでも、一読の価値あり。 本書「Googleの正体」は、タイトルどおりGoogle論なのだが、会社論とは思えない読了感がある一冊。むしろそれは、数学の論文を読んで理解したような感じなのだ。 目次 - MYCOM
私が3年ほど前、B2C のウェブビジネスの現場に飛び込んだとき、自分では IT ビジネスをやっているつもりだった。だが、最近ようやく気がついたのは(まったく遅いのだが)ウェブというのは、実はメディアそのものだ、ということだった。紙や電波のかわりに、インターネットを使うだけのメディア産業なのだ。IT は道具にすぎず、本質ではない。本質はメディアであるということだ。それが証拠に、ビジネスモデルが、旧来のメディアとまったく同じである。 (とりあえず、ここでは、アマゾンや楽天市場のような、リアルなモノを売る商売は別に考える。売っているものが情報ではないので、彼らはメディアとはいえない。小売業である。ここでいうメディアの定義は「多くの人たちに情報を提供することで、カネを稼ぐ」という商売を指す) 新聞・テレビ・雑誌・書籍の伝統的メディアは、(1)広告 (2)購読料、の2つの収入に支えられてきた。メディ
著者:ケヴィン・ケリー ( Kevin Kelly ) 訳 :堺屋七左衛門 この文章は Kevin Kelly による "Where Attention Flows, Money Follows" の日本語訳である。 注目が流れるところにお金はついて来る Where Attention Flows, Money Follows 新しい経済の新しい法則を要約すると、こういうことになる。 注目が流れているところに、お金はついて来るものだ。 注目以外のものはほとんど何でも、コモディティー化する可能性がある。ぜいたく品がぜいたくであるのは一時的なことでしかない。それはすぐに偽造され、コモディティー化する。高級ブランドは、過剰なほどの注目を獲得しているから高級であるにすぎない。 流入してくる注目を維持し続けていれば、お金がその後について来る。 知っておくべきことは、実はこれだけである。ありがたいこ
ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687)作者: 梅田望夫出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/11/06メディア: 新書あまり人に強く本を勧めることはしないが、何か一冊、と言われたら僕より若い奴にはたいていこの本を推してる。この本に限っては、自分のためというよりも読んでくれる後輩達に伝えたいことが多く、長めの引用が増えたかな。P86 「良き「志向性の共同体」作りに多くの人がリーダーシップを発揮するようになれば、無数の営みの中から、「一日五分の善意や小さな努力」を持ち寄る参加者を世界中から惹き付ける想像的コミュニティも現れるのではなかろうか。」P90 「時間だけがすべての人に平等に与えられたリソースである。その時間を、自らの志向性と波長の合う領域に惜しみなくつぎ込む。それが個を輝かせる。大切な時間というリソースを自分らしくどう使うのか。そこがこれからはま
楽天の立ち上げ当時の話は、すごく好き。「誰もネットでホタテなんて買わないよ!」と言われ、大企業が立ち上げたネットショッピングモールも、次々と「失敗」していた時代だった: 『インターネットビジネスの中でも、のちの楽天市場のようなインターネットショッピングモールは、まだ商売にならないというのが当時の定説だった。現に、 当時は米IBMのインターネットモールがまさに撤退したころで、米国でも日本でも、同様の試みはほぼすべて失敗していた。 【たしかに、当時は「インターネットではものは売れない」とみんな言っていましたね。慶応の藤沢キャンパスにはインターネットに詳しい人がたくさんいたので、私はその学生や先生に聞いて回ったのですが、みなほぼ同じ意見でした。 「インターネットでの商品の情報はすぐ古くなる。顧客が商品に触れないのは致命的だ。そのうえセキュリティー上の不安がある。」だから、「それだけはやめておけ」
Internet Watch - 「ストリートビュー」のプライバシー問題、グーグルが方針説明 http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/08/05/20489.html CNET Japan - Google マップ日本版にも「ストリートビュー」機能--道路に立って街中を見渡せる http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20378334,00.htm Google マップ ストリートビューのまとめ http://google-streetview.seesaa.net/ Googleマップのストリートビュー機能が公開され、ネットの一部は話題騒然という感じだ。 私も見てみたのだが、たしかにこれは強烈だ。 いろいろ思うことがあり、考えがうまくまとまらないので、やや断片的なか
小飼弾のアルファギークに逢ってきた [WEB+DB PRESS plus] (WEB+DB PRESSプラスシリーズ)作者: 小飼弾出版社/メーカー: 技術評論社発売日: 2008/04/15メディア: 単行本(ソフトカバー)気になってはいたものの、表紙が気に入らないし、俺は技術者でもないしなぁ、、、となんだかんだ理由をつけて敬遠していたのだけれど、「ライフネット生命」の岩瀬氏が絶賛している記事を読んで購入。僕には興味のわかないトピックも多いものの、技術の世界で一流を極めた人、ことウェブ周りの本を読んでいると時々名前が出てくるような人々の、生の声が聞けるのは面白い。才能は小さく、鋭く。P16 Staying Small and Getting Realという言葉をはじめ、登場人物の多くから生き方に対する「潔さ」が見て取れる。技術職ではない文系にいると、自分がスタイルとして何を選ぶかというこ
(1) 時代観――無限の選択肢のある時代 僕が大学を出たのは今から25年前の1983年です。1983年に大学を卒業する人と、2008年に大学を卒業する人とでは、全く違う人生が広がります。おそらく、さらに25年後に大学を卒業する、みなさんの息子や娘の世代も、まったく違う環境のなかに生きることになります。みなさんは、だいたい二十代、つまり1977年生まれから87年生まれくらいだと思いますが、そのくらいの時期に生まれたということが、人生を大きく規定しています。そのときに使えるリソース、その時点で可能になっていることがある。1960年生まれの僕とは全く違う可能性をみなさんはもっています。それがまず第一にうらやましい。なぜならば、圧倒的に自由度が大きいから。1980年代の前半というのは、それほどカジュアルに海外に行くという時代ではなかったし、日本はもっと貧しかったし、海外に留学する敷居の高さも、今と
2000年、出張でアメリカのベンチャー企業を回ったときに感じたこと。エンジニアなのに、金融の人間の言葉を話せる人間がたくさんいる。技術の深い話をしたあとに、EBITDAやら優先株の話を、ペラペラとする。堂々としていて、プレゼンテーションも交渉も上手い。聞くと、MITのPhDとMBAを両方持っているとか、StanfordのMSとMBAを持っているという人間が、ざらにいる。 翻って、中学・高校時代の友人の「元祖パソコン少年」らを見ると、いまは立派なエンジニアに育っているが、どうもビジネスセンスや、ビジネスパーソンとしての力強さに欠ける気がする。プレゼンも上手じゃない。この違いはどこに由来するのだろうか。当時、何度も考えさせられた。 そもそも、「ギーク」(技術者)と「スーツ」(経営者やビジネスマン)の間には「永遠に分かりあえない」という大きな溝があるのは、日本だけでなく米国でも同じかもしれない(
おはようございます。今日はITとマーケティングの人間は4時出社。さきほど、無事にライフネット生命ウェブサイトをオープンしました!2008年5月18日が日本の保険業界、金融界の歴史に残る一日となりますよう。 トップページは、出口の「Google のようなすっきりした画面にしたい」という考えを反映させて、 白いスペースをふんだんにとった、シンプルなデザインにしました。 まずは、トップページからワンクリックで、保険料のシミュレーション画面。生年月日・性別を入れるだけで、保険料テーブルがスロットマシーンのようにクルクル回転します。 「いくら必要?私の保険金」では、保険のライフプラナーがやってくれるようなシミュレーションを、簡単にできるように設定しています。「もっと質素に暮らす」「子どもを公立に行かせる」など条件変更をしたり、マイホーム購入時期をずらすことで、いろいろと数字が変わっていくことを試すこ
さていよいよ最終回である。 私自身の核は「生活こそが作品」という意識である。他者とは絶対に違う「時間の流れ」を追い求め、誰もやったことのない「人体実験」を繰り返し、「作品」である生活を磨いていくのが私の流儀。そして「次の十年」の大テーマは「場所にいっさい縛られない自由」の徹底追求と「時間の凝縮」への挑戦である。そんなことを前号では述べた。 飛行機に乗って日本に近づくにつれて、日本が遠ざかっていく。最近そんなことをよく思う。場所と時間についての感覚が揺らぎ、新しい時代に適応する過程にあるのかもしれない。 「人体実験」の一つとして、シリコンバレーでは「ネットに住む」ように暮らしているが、膨大な情報空間に身を置いて考え事をする時間を長くとれば、日本で何が起きているのかもリアルタイムで把握できる。 一方、日本に着けば、飛行機を降りた瞬間から、分刻みのスケジュールで人に会い続ける、リアル中心
町田洋次の社会起業家・エッセンス 社会に必要なビジネスなら、利益はあとから自然についてくる。 社会起業家、公民起業家、公共革命、社会起業、社会企業。。。の時評 インターネットには「オープンソースプログラム」がありますが、この精神が社会起業家に似ているとかねてから考えてました。 そんなとき、Rubbyを開発した松本ゆきひろさん(日本発の唯一といってよいオープンソースプログラムの主催者)と梅田望夫さん(ネット進化論)がネットでオープンソースの精神について対談してるのを読み一層そう感じました。 こんな調子です。梅田さんは 「中央に人生を埋めるようなリーダーがいて,その周囲に右腕になるような人がいて,そのまわりに気軽に参加してくるような人たちがいる。この3層構造が作れたときに,ネットの向こう側にいる人たちのエネルギーを何かに結集することができる。」 これに対し松本さんはオープンソースプログラマーの
「中央公論」編集部の田中正敏さんからメールが届いた。「『ウェブ時代をゆく』を語る」をまとめてくださった田中さんである。 「グーグルに淘汰されない知的生産術」ですが、『読売新聞』書評同様、もしよろしければ販売期間終了後(5月9日)を目処にブログにて公開していただいても、と思います。非常に充実したお話でしたので、より多くの方の目に触れればと思う次第です。 ありがたい申し出をいただいたので、ここに全文を公開することにします。 「中央公論」五月号の「特集・知的整理法革命」(野口悠紀雄、梅田望夫、外山滋比古、佐藤優、勝間和代、茂木健一郎)という文脈で、田中さんの取材を受け、勉強や仕事の仕方について僕が二時間ほど話をした内容をもとに、彼が文章にまとめてくれたものです。 さすがにこのテーマだとほぼすべての人が、それぞれの観点からグーグルを論じていて面白かったです。 どうぞお楽しみください。 旧来の整理法
第二回はグーグル創業者、ラリー・ページのこの言葉。 Even when we started Google, we thought, "Oh, we might fail," and we almost didn't do it. The reason we started is that Stanford said, "You guys can come back and finish your Ph.D.s if you don't succeed." Probably that one decision caused Google to be created. (僕たちがグーグルを始めたときでさえ、「ああ、失敗するかもなあ」と思った。ほとんどやめようと思ったときもあった。僕たちがグーグルを始めたのは「君たち、成功しなかったら、戻ってきて、博士課程を終えたらいいじゃないか」とスタンフォ
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