漠然と考えていたのは、ハードボイルドになろうとすれば、おおまかな意味においてコミュ障の個人主義者になってしまうくらいのイメージだったのだけど、ウィキペディアの年代別のざっくりとした説明を見る限り、その考えは間違ってもいないけど正解でもなかった。 超人願望とかも視野に入れなければならない。禁欲的だったり、他者を戒める特権のような美学が、時にはあまりにも無様にだらしなく作用してしまうという。 あいつらはほんと他人とツルむことをしないっぽい。ミステリ小説としての形式とは異なる位相の中で、オッサンたちはとりあえず自分で何かをどうにかしようとする傾向が強い。 記憶にあるのは大沢在昌のインタビュウで、謎解き探偵は傍観者でハードボイルドは戦うための小説で、みたいなこんなざっくりとした言い方ではなかったし、特に鋭い見地なわけでもないけど、まあ言いたいことは分かる。何事かがあったときに主体的に行動するくらい