黒人ジャズにのめり込んだ白人の苦悩〜『ブルーに生まれついて』 黒人が主流を占めるジャズの世界に白人が挑むと、どんなことが起きるか――。米ジャズ・ミュージシャン、故チェット・ベイカー(1929~88)の半生を描いた26日公開の『ブルーに生まれついて』を見ると、人種問題がはらむ複雑さをまざまざと見せつけられる思いがする。主演のイーサン・ホーク(46)に電話でインタビューした。 チェット・ベイカーは、1950年代に米カリフォルニアで巻き起こったウエストコースト・ジャズを代表するトランペット奏者でヴォーカリスト。映画は彼の転落や心の相克をあますことなく見せる。 ©2015 BTB Blue Productions Ltd and BTBB Productions SPV Limited.ALL RIGHTS RESERVED. イーサンは米南部の音楽の街、テキサス州オースティンに生まれた。「僕はギ