実家で飼っている猫を看取った。 18歳の黒猫。気の強いメス。 当時小学4年生のわたしが初めて拾った猫だ。 名前を「ラッキーちゃん」とする。 ラッキーちゃんは小学校そばの公園で拾った。 3匹中2匹は既にダンボール箱の中で息絶えていて、彼女だけが生きていた。2匹は木の下に埋めて、小さな草花を供えた。 小学生だけで近くの動物病院に立ち寄ると、栄養補給用の缶詰を持たせてくれた。今思えばすごく優しい先生だ。 わたしは着ていた体操服の裾を伸ばして、そこに子猫を乗せて帰った。 家まであと30メートルくらいのところでオシッコをされて、慌てて走った。 キトンブルーだった瞳は、成長と共にイエローに変わった。 うちには既にキジトラのシニア猫がいて、ラッキーちゃんの遊び相手をしてくれた。 それから18年。 シニア猫も亡くなり、今はラッキーちゃん含め5匹の猫がいる。 みんな私や家族が拾った捨て猫や、団体から引き取っ
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