北海道の加工用ジャガイモの荷受け場での品質検査。ここでの善し悪しで加工のしやすさと生産者の手取りが決まる(記事とは直接関係ありません) 日本の農業は、とくに加工用の野菜生産に弱い。多くの方は、加工野菜というのは“B品”であろうと勘違いしているようだが、実は加工用のほうが品質の要求基準が高く、難しい。とくに、品質が均一であることが求められるのだが、前回説明したように日本の農業の現場には気候的、土壌的に均一化を阻む壁があるために難しい。 品質を語るには品質の均一化が大前提 「品質」と言った場合、多くの方が高品質のものであるかどうかということで考えがちだが、実際に品質を語るためには、まず品質の均一化が必要ということを忘れている。農産物としては正しいと言えるには、まずそこが満足できていることだ。 安定品質を目指すということは、見方を変えれば、高品質のものが出来るようにするよりも、低品質のものが出来