米テキサス州ダラス近郊に住む6歳の少女が、作文コンテストの応募作で「パパはイラクで死にました」とつづり、入賞した。ところが、国防総省の戦死公報に該当する米兵がいないことから主催者が確認したところ、懸賞だった人気アイドルのコンサートへの招待旅行ほしさに母子で悲話をでっちあげたことが分かった。AP通信が伝えた。 作文は、イラクに派遣された「ジョナサン・メンジバー軍曹」という名の父が4月17日に路肩爆弾で死亡したとの内容。しかし、同日の戦死公報にこの名はなく、架空の名前で悲話を作ったことが判明した。 ダラスのテレビ局KDFWの取材に対して、少女の母親は捏造(ねつぞう)を認めたうえで、「勝つためならなんだってやるわ」と言い放っている。主催者は懸賞の取り消しを検討しているという。(ワシントン 山本秀也)