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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp (15)

  • 難民を助ける「英雄」女性船長を、イタリアが「犯罪者」と起訴

    地中海で難民を救助してきた「英雄」であるドイツ人船長が、違法行為を行ったとしてイタリアで裁かれようとしている。 起訴されているのは、地中海で難民救助活動をする非営利団体「シー・ウォッチ」の船長ピア・クレンプ(35)だ。彼女はこれまで、母国を逃れて地中海を渡ろうとする難民1000人以上を救助してきた。地中海を横断中に死亡する難民は、昨年だけで2200人を超える。 しかし、イタリアの右派政権は国境を違法に越えようとする移民への処罰を厳格化しており、クレンプは違法移民を幇助したとして拘束、起訴された。有罪となれば、最長20年の刑と巨額の罰金を科される可能性がある。 一方で、多くの命を救ってきたクレンプを英雄と見なし、今度はクレンプを救おうという動きも広がっている。クレンプの釈放を求めるオンラインの署名活動には10万人以上がサインした。クレンプ人も、国連の人道支援の方針に沿った活動を行ってきたと

    難民を助ける「英雄」女性船長を、イタリアが「犯罪者」と起訴
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    balanco 2019/06/22
  • 貧しい人ほど「割増金」を払い、中・上流は「無料特典」を享受する

    <イギリスの富裕層貧困層より10年長生きして、年金を長く受け取り医療保険を長く利用する> ロンドンへ向かう電車の中で僕は、「poverty premium(貧困割増金)」を改善しようとの運動についての記事を読んだ。これはイギリスではよく知られた問題。必要なものを手に入れるために、貧しい人々ほど多くのカネを払わなければならない仕組みを指している。 分かりやすい例は、彼らがローンを組むときにずっと高い金利を設定されること。だからもしも彼らの家の給湯設備が壊れたら、新たな2000ポンドのボイラーを購入するカネを借りるために、僕なら5%の金利を課されるところ、彼らはおそらく24%の金利を払わなければならないだろう。そして言うまでもなく、そもそもそれをすぐに買えるだけの貯金がある人だったら、シンプルに一括で購入してローンも金利も必要ないだろう。 貧しい人々は時に支払いが遅れたり、滞ったりして、その

    貧しい人ほど「割増金」を払い、中・上流は「無料特典」を享受する
  • 世界で昆虫が急速に減少していることがわかった──プエルトリコで約40年間で60分の1に | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    <プエルトリコの熱帯雨林の節足動物が約40年間で60分の1に減少し、ドイツでは27年間で76%減少していることがわかった> プエルトリコの熱帯雨林で、60分の1に減少 カリブ海に浮かぶプエルトリコの熱帯雨林で、1970年代半ば以降、気温が2度上昇し、昆虫やヤスデ、ワラジムシなどの節足動物のバイオマス(生物量)が1970年半ばに比べて60分の1に減少していることが明らかとなった。 米レンセラー工科大学のブラッドフォード・リスター博士は、1976年と1977年、プエルトリコ北東部のルキリョ熱帯雨林で、粘着テープと捕虫網を使って節足動物を採集し、そのバイオマスを測定していた。そして、2013年と2014年にも同様の採集と測定を実施し、1976年および1977年の測定データと比較した結果を、科学誌「米国科学アカデミー紀要」で公開した。 変温動物は気候温暖化に弱い この研究論文によると、2013年1

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    balanco 2018/10/24
  • スペインに増殖する「死の町」

    Failed Urban Utopias Photographs by Markel Redondo 国内随一の高い失業率に苦しむアンダルシア州マラガには建設途中の廃墟が多数並ぶ 人の気配が消えた高級住宅街。時が止まったように放置された建築途中のサッカースタジアム。写真家のマルケル・レドンドが写し撮るスペインの町並みには、SF映画のワンシーンのような光景が広がっている。 2000年代前半、スペインの銀行は好景気と規制緩和の波に乗って誰にでも金を貸し、熱狂的な建設ラッシュを巻き起こした。郊外のプール付きの邸宅は「スパニッシュドリーム」ともてはやされ、地中海沿岸では巨大リゾート施設の建設計画がいくつも進行。スペイン国内の06年の住宅着工件数は、フランスとイギリス、ドイツを合わせたより多い76万件に達した。 だが08年の経済危機で住宅バブルがはじけると、すべてが一変する。ローンを払えない多くの人

    スペインに増殖する「死の町」
  • 集団セックス殺人の犯人にされた、アマンダ・ノックスの今とこれから

    <メディアとネットに殺人者の汚名を着せられたアマンダ・ノックスがインタビュー番組のホスト役に> 19世紀アメリカの作家ナサニエル・ホーソーンの名作『緋文字』は、姦通(Adultery)の罪を犯し、そのイニシャル「A」を服に縫い付けられた17世紀の女性ヘスター・プリンの物語。プリンは「さらし台」に立たされ、隣人たちによって非難され辱められた。 現代では「さらし台」はソーシャルメディアに変わり、隣人の数は数百万人に増えた。イタリアの小都市ペルージャに留学していたアメリカ人女性アマンダ・ノックスの場合がそうだ。 彼女は07年に留学生仲間のイギリス人女性メレディス・カーチャーを殺害した罪で、09年に交際相手のイタリア人学生ラファエル・ソレチトと共に有罪判決を受けた。 事件の4日後に2人が逮捕されると、世界中がこのニュースにクギ付けとなり、ノックスは最悪の体験を味わった。見知らぬ人々から魔性の女、殺

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    balanco 2018/06/20
  • 韓国、アベンジャーズ1000万人の大ヒット その影でヤバすぎる誤訳問題が炎上

    作品中のアクションシーン並みの大炎上をもたらした「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」 (c) The Walt Disney Company Korea <アメコミの映画シリーズが大人気の韓国。「アベンジャーズ」最新作も1000万人突破する大ヒットとなったが、何ごとも熱くなりすぎるお国柄だけに、ある問題で炎上騒動が巻き起こった──> 4月27日に日で公開された「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」。韓国では2日早い4月25日に全国公開が始まったが、公開前からオンライン予約率が96%にも達し、その人気の高さがうかがえたが、興行収入でもアメリカに続き韓国は世界2位の売り上げを誇り、5月19日現在累計観客動員数は1050万3284人。韓国での外国映画として歴史上最短19日目で1000万人を突破し、25日目で歴代外国映画観客動員数第2位に入った。これまで2位だったのも同じシリーズの第2

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  • 借金漬けのアメリカに「国債危機」が迫る

    <膨らむ財政赤字、見放され始めた国債――米経済の危う過ぎる現在> 減税と歳出拡大のツケで、アメリカの財政赤字は記録的なレベルに達している。そんななか、外国人投資家が米国債の購入に後ろ向きになり始めた。 4月30日、米財務省は今年1~3月期の米国債発行額が約4880億ドルだったと発表。同四半期としては過去最大で、当初の予想を470億ドル上回る。 好況のさなか、債務が前代未聞の規模に膨れ上がる現状には危険が潜む。外国人投資家による米国債需要は16年11月以降で最低。米国債の外国人保有比率は08年には約55%を占めていたが、今や43%にまで低下している(保有額合計は6兆3000億ドル)。 「外国勢が国債を買ってくれなければ、現在の成長率とこれほど悪い財政見通しのなかでアメリカが存続することは不可能だ」と、米債券運用大手ルーミス・セイレスのアンドリア・ディセンゾ副社長は指摘している。 米国債を購入

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    balanco 2018/05/15
  • 14億人を格付けする中国の「社会信用システム」本格始動へ準備

    2020年に制度が格始動すれば、すべての中国人の行動が習近平の監視対象になる Aly Song-REUTERS <長々とゲームをするのは怠け者、献血をするのは模範的市民、等々、格付けの高い者を優遇し、低い者を罰するこのシステムにかかれば、反政府活動どころかぐれることもできない> 中国で調査報道記者として活動する劉虎(リウ・フー)が、自分の名前がブラックリストに載っていたことを知ったのは、2017年に広州行の航空券を買おうとした時のことだった。 航空会社数社に搭乗予約を拒まれて、中国政府が航空機への搭乗を禁止する「信頼できない」人間のリストを保有しており、自分がそれに掲載されていたことに気づいた。 劉は、2016年に公務員の腐敗を訴えるソーシャルメディアに関する一連の記事を発信し、中国政府と衝突した。政府から罰金の支払いと謝罪を強要された劉はそれに従った。これで一件落着、と彼は思った。だが

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  • 自分のクローンを作って爆発的に増える新種のザリガニ

    <北米からペットとしてドイツに渡った普通のザリガニが、わずか5年で驚くべき進化を遂げた。このままだといずれ地球を覆いそうだ> ザリガニ(クレイフィッシュ)の仲間のほとんどは、人間と同じ方法で繁殖する。セックスをするのだ。ところが、ペットから進化を遂げたあるザリガニは、セックスをしない。代わりに自分のクローンを生み出すことで繁殖する。クローン能力を身につけたこのザリガニは今、オスなして爆発的に数を増やしている。 2月5日付けで学術誌ネイチャー・エコロジー&エボリューションに発表された論文によると、ドイツの研究者たちは、マーブルクレイフィッシュ(通称:ミステリークレイフィッシュ)と呼ばれる新種のザリガニのゲノム塩基配列を解読した。その結果、調べた11個体すべてのゲノムがほぼ同一であることがわかった。つまり、このマーブルクレイフィッシュは交配による生殖はしないということだ。北米に生息する原種は普

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    balanco 2018/02/07
  • アルコールとがんの関係が明らかに DNAを損傷、二度と戻らない状態に

    <英ケンブリッジ大学の研究チームが、アルコールの摂取がDNAを損傷して、がんのリスクを高めると発表した> アルコールがDNAを損傷 1年で最もお酒を飲む機会が多くなると思われる年末年始のこの時期、お酒を愛する人たちにとって気になるニュースが報じられた。アルコールが、DNAを損傷してがんのリスクを高めるというのだ。英ケンブリッジ大学のケタン・パテル教授率いるチームが、英MRC分子生物学研究所で行なった研究について、科学誌「ネイチャー」に発表した。 これまでも、アルコールの摂取ががんのリスクを高めることは指摘されてきた。アルコールを摂取すると、分解する過程でアセトアルデヒドが生成される。このアセトアルデヒドがDNAを損傷することは、培養細胞を使った研究で確認されていたのだ。しかしそのメカニズムははっきり分かっていなかった。今回初めて、パテル教授のチームがマウスを使い、生きている臓器の反応を確認

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    balanco 2018/01/09
    神様…
  • 集団レイプで受けた心の傷から肥満に苦しむ女性の回想録

    <著名フェミニストの回想録『Hunger』は、少女時代に受けた集団レイプの心の傷がその後の女性の人生をどのように破壊するか、生々しく伝えている> 著者のロクサーヌ・ゲイ(Roxane Gay)は、典型的な「フェミニスト」には当てはまらない。矛盾したフェミニストである自分について書いたエッセイ集『Bad Feminist』がベストセラーになって一躍有名人になった。しかし、ネットでは『Bad Feminist』が売れる前から活躍しており、フォロワーが多い有名人だった。 筆者は『Bad Feminist』は読んでいないが、今年、前大統領夫人ミシェル・オバマの談話を聞きに行ったとき、ゲイが質問役をしていたことから興味を抱いた。 ゲイの回想録『Hunger: A Memoir of (My) Body』で最も衝撃的なのは、12歳のときに受けた集団レイプと、それが彼女の人生に与えた大きなインパクトだ。

    集団レイプで受けた心の傷から肥満に苦しむ女性の回想録
  • アメリカ人も有給休暇を取りづらい 最新調査で明らかに

    <世界的にみて日人は有給休暇の消化率が低いが、実はアメリカ人も似たようなもの。しかも、若い女性ほど休みを取りにくいと感じている> アメリカ人はあくせく働かず、優雅にバケーション三昧――その昔、こうしたイメージを持っていた人もいるかもしれない。だが、最近は「優雅に長期休暇」というわけでもないようだ。最新の調査結果で、アメリカ人も有給休暇を取りたくても取れない実態が明らかになった。 調査をしたのは、全米旅行協会。同協会が先週発表したレポートによると、週の勤務時間が35時間以上で「有給休暇」のある18歳以上のアメリカ人7331人を対象にした調査で、昨年の間に与えられた有給休暇の日数は平均22.6日間。そのうち、実際に消化された有給休暇日数は平均16.8日だった。これは、1976~2000年の平均だった20.3日に比べると格段に少ない。 実はアメリカは、先進国の中で唯一、年次有給休暇を取得する権

    アメリカ人も有給休暇を取りづらい 最新調査で明らかに
  • 日本と中東の男女格差はどちらが深刻か

    LEFT: Mie Ahmt-iStock., RIGHT: Creative-Family-iStock. <男女格差ランキングで、日は144カ国中111位。「G7最下位」と報じられたが、むしろ「中東レベル」と言うべきだ。中東といえば、欧米から「女性差別」と批判されるイスラム教の国々だが、実はそれらの国々よりも日のほうが深刻かもしれない> (写真はイメージです) ダボス会議で知られる世界経済フォーラム(WEF)が10月下旬に各国の「男女格差(ジェンダーギャップ)」を比較した今年の報告書を発表し、日は世界144カ国中111位だった。朝日新聞は「主要7カ国(G7)で最下位」などという見出しで報じた。144位までのランキングを見れば、110位以下では中東の主だった国々16カ国が並んでいる。これを見る限り、日男女格差は「G7最下位」どころではなく、中東レベルである。 「中東レベル」とい

    日本と中東の男女格差はどちらが深刻か
  • 世界一「チャレンジしない」日本の20代 | ビジネス | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    構造的問題? 新卒一括採用という日特有の慣習が若者のチャレンジ精神を阻害している側面もある Yuri_Arcurs-iStockphoto 企業の人事担当者に「どういう学生が欲しいか」と尋ねれば、「自分で考え積極的に新しいことを提案できる人」、「失敗を恐れずチャンレンジ精神が旺盛な人」という答えが返ってくるはずだ。紋切り型と言えばそうだろうが、いつの時代でも企業はこういう若者を求めている。 では実際の若者は、こうしたクリエーティブな資質やチャレンジ精神をどれだけ持っているのだろうか。2010~14年に各国の研究者が実施した『世界価値観調査』では、「新しいアイディアを思いつき、クリエーティブであることを大切にしている」と「冒険してリスクを冒すこと、刺激のある生活を大切にしている」という項目について、自分が当てはまるかどうかを聞いている。<図1>は、日アメリカの20代の回答をグラフにした

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  • アメリカで政争化する「エボラ・パニック」

    今回のエボラ感染では、西アフリカに渡航してエボラとの闘いに献身していたアメリカ人医師2人と医師の1人の計3人が、8~9月にかけて発症し、アメリカ国に移送後、治療が成功して快癒しています。そしてリベリア人でアメリカ渡航後に発症し、死亡した患者が1人。さらにこのリベリア人の治療にあたったテキサス州ダラスの看護師2人が発症。これとは別に、NBCのTVカメラマンが発症と、現時点まで計7人がアメリカ国における症例として出ています。 最初の3人については治療に成功したばかりか、2次感染などの問題は一切起きなかったために、この時点ではアメリカ社会には過剰な反応は起きませんでした。 しかし死亡したリベリア人を治療したダラスの病院は大きな批判の対象となったばかりか、この病院が「震源地」となって数件の問題が出ています。まずこの病院は、一度来院したこの患者に関して「西アフリカから渡航した」ということを確認

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