どんな場合であっても、「ハラスメントをしていい理由」は絶対にない。ライター・吉川ばんびさんのメッセージです。
世の中に少なからずいる、「誰でも触ることができる公共のもの」が好きじゃない人。私たちの生活に欠かせないお金も、不特定多数が触っているからキャッシュレスのほうがいい! なんて意見も聞こえてきます。でも、本当にお金って汚いんでしょうか? 公共のものを触るのが苦手なライターが、お金やスマホ、そのほか「汚なそう」と思われる世間のいろんなものに生息している細菌たちを採取し、近畿大学病院が培養。医学部免疫学教室の教授・宮澤先生に「汚い」とはなんなのか、お金とキャッシュレスならどちらがおすすめなのか聞いてみました。 こんにちは、フリーライターの吉川ばんびです。 みなさんには「あまり触りたくないもの」がありますか? 私にはめちゃくちゃあります。 電車のつり革、エスカレーターの手すり、個室トイレのドアノブ(内側)……。挙げればキリがないのですが、昔から「誰でも触ることができる公共のもの」が苦手で、外に出ると
あくまで個人的な感想としては、事前に周囲の客とのトラブルを防ぐこともできるし、チャイルドシートの無料貸し出しもあるし、機内でのミルク作りや、赤ちゃん専用毛布の用意などのお手伝いまでしてくれるそうなので「いいサービスなんじゃないか」と思ったんですね。 ©iStock.com しかし、絶賛子育て中の知人夫婦の反応はというと、カンッカンに怒っていました。試しに「日本での他の反応は……」とネットを見てみても、カンッカンに怒っている人たちがいました。安易に「いいじゃん」とか思ってごめんなさい。 海外でも議論に……子連れのみなさんの反応も 夫婦や、子育て世代たちがどうして怒っているかというと、これまで「子連れ」というだけでただでさえ冷たい視線に苦しめられていた彼ら、彼女らにとって、今回のJALのサービス導入はただ「『厄介者』を可視化するシステム」を作っただけだ、と感じざるを得ないのだそうで。 確かに、
最近結婚した27歳の知人は、転職活動で大変厳しい現実を目の当たりにした、と言います。転職サイトに「27歳/既婚/女性」と登録すると、今までは通っていた書類の審査がパタッと通らなくなり、ようやくこぎつけた面接では必ず「お子さんの予定は?」と聞かれ、どこの企業からもほとんど相手にしてもらえないようでした。彼女は私に「日本で女が仕事を頑張ろうと思ったって、潰されるだけ」と悔しさを吐露しました。 日本政府が「女性の社会進出」において革新的であるように見せている一方で、実は未だに男性の育児休暇取得率は5.14%(厚生労働省「平成29年度雇用均等基本調査」)であり、女性は出産後の復職はおろか、たとえ子どもがいなくても、「適齢期」だというだけで就職に不利になってしまう。そんな実情は間違いなく存在します。
ジモコロ編集長の柿次郎です。 憧れの長野に家を借り、東京との二拠点生活を初めて早一年。 生活の基盤が長野に移りつつあるなかで、地元のローカルプレイヤーを巻き込んだ「お店2.0」「やってこマーケット」「村作り」など、自分の経済圏を小さくする取り組みが少しずつ形になってきました。 旗を振れば人が集まる。そして、おもしろいことが必ず起こる。 人生で学んだ行動哲学で駆け抜けてきた一年。新しいローカル文化が芽生えてきた今だからこそ、僕にはあらためて会っておきたい人物がいました。 それは長野県知事です! 話を聞いた人:阿部守一(あべ・しゅいち) 長野県知事。1960年東京都生まれ。東京大学法学部卒業後、自治省(現・総務省)に入省。本省勤務のほか、山口県、岩手県、神奈川県、愛媛県などへの出向も経験し、地方自治の現場で活躍する。2001年、長野県企画局長に就任。同年10月からは副知事を務める。2007年、
(図書館学系の話題でもあるからちょっと悩んだけれど、文献読解全般に関する内容だからこちらへ) 既に日々論文をバリバリ読んでいるひとには今更な記事だろうけれど、分野ごとの違いもあって興味深かったのでざっくり記録する。 論文を大量に読む際に、頭から几帳面に読んでいると時間がどれほどあっても足りないし、後から「こんなことが書いてあった論文なんだったっけ?」という問題も発生してしまう。 研究者の皆様はMendeley などの文献管理ツールをを用いていることが多いかとは思うが、それでも論文の読み方そのものに工夫をすればインプット/アウトプットの効率が圧倒的によくなるので、やってみるにこしたことはない。 その工夫とは何かというと、論文を読むときに「特定の問いに集中して読む」というものだ。学術論文は分野ごとの違いはあれ、必ず特定の流れに従って構成されている。そこで要点のみに注目して読み、他の事項を捨てる
昨年8月終わりに発生したロヒンギャ難民危機。ミャンマー国内のイスラム系少数派であるロヒンギャの人々が軍や治安部隊からの迫害を受け、現在までに70万人近くもの人々が隣国バングラデシュに逃れた。 最近になって両国の政府間で難民の「帰還」に関する合意もなされたが、ミャンマー国内でのロヒンギャの安全確保については懸念も大きく先行きは不透明だ。 大規模な難民キャンプで暮らす人々の日常も見えづらい状況が続き、日本を含む世界からの関心も時間とともに薄れてきているように思える。 医療支援のために日本から現地入りしている国際NGO「世界の医療団(MdMジャパン)」のスタッフにお話を伺うなかで、未来の見えなさから死を口にする人々の姿、難民の中でも特に脆弱な立場にある女性たちを取り巻く問題など、キャンプにおける厳しく複雑な現状が浮かび上がってきた。 公衆トイレを使えない女性たち ――現地でクリニックを開設しつつ
著: 吉川ばんび 兵庫県神戸市にある街、灘。生まれたこの街から、私たち家族は22年前に出て行きました。ある日突然、一瞬にして家を失ったからです。 阪神・淡路大震災が襲った 1995年に起きた阪神・淡路大震災。当時、私はまだ幼かったのですが、そのときの状況はぼんやりとした輪郭を保ったまま、今も記憶に残っています。 1月17日の明け方に大きな揺れが起こったとき、寝ている私に向かって倒れてきたタンスから、母が覆いかぶさって守ってくれました。テレビや電子レンジや洗濯機が吹っ飛び、家の中は一瞬にしてめちゃくちゃに。そこらじゅう割れたガラスの破片が飛び散っていて、足の踏み場を探しながら歩きました。 住んでいたアパートは「全壊」扱いにはならなかったもののほとんど崩壊して、とても住める状態ではなく、私たち家族はしばらくの間、避難所だった小学校の体育館で生活をすることになりました。記憶に残っているのが寒さと
「私もこういう経験がある!」と大反響 私は現在、26歳。この年齢になればこういった「しんどいオッサン」からの連絡の数は減るものの、全くなくなったわけではありません。職場の上司などからこうした「どうでもいい内容」のLINEが2、3日に一度のペースで送られてくることに以前より嫌気がさしていた私は、実際に届いた「おじさんLINE」の文面と、パターン別の返信の仕方や対策をまとめて昨年11月に公開しました。 するとこれが思いもよらぬ反響を呼び、閲覧数は2日間で16万PVにもなりました。このブログをテレビで紹介していただいたこともあり、「私もこういう経験がある!」「まさにこんな文章でしつこく連絡がくる!」という女性の声がTwitterやコメント欄で続々と上がり始めたのです。これまで口をつぐんでいただけで、たくさんの女性たちがこのような体験をしていたことがわかりました(ごく少数、おばさんからしつこく連絡
いいお金の使い方とは何か。ジモコロ編集長の徳谷柿次郎さんは、関係性構築のためにお金を使う「ネオ浪費」を提唱する。極貧時代を経て、進化を続ける柿次郎さんのカウンター的浪費論について、前編に引き続きインタビューした。 「ネオ浪費」の定義 編集者として取材相手との関係性を構築するために惜しみなくお金を使う行為。一期一会の出会いの中で「モノ」を介在させて、お互いの記憶に留める側面もある。言ってしまえば「投資」だが、あえて「ネオ浪費」という言い方をしている 柿次郎さんはローカル領域の編集者として、若手の人材発掘や育成にも力を入れていると聞きます。そこでも順調にネオ浪費をしていますか? 徳谷柿次郎(以下、柿次郎):はい。先日、宮崎のパブリックスナック*で出会ったカズエという女の子にiPad Proを買ってあげました。彼女は東京の美大を出ているんですが、都会生活が合わなくて、地元の宮崎に帰ってスナックで
こんにちは、ジモコロ編集長の柿次郎です。 皆さん、2018年1月23日に発生した群馬県にある草津白根山・本白根山の噴火を覚えていますか? 事前の火山活動の動きを観測できなかった「予想外」の噴火。火口近くのスキー場で犠牲者を出してしまいました。 草津白根山から約5キロメートル離れた草津温泉では、噴火による直接の被害はなかったものの、直後に宿泊予約のキャンセルが増加。 風評被害による被害額は推定で3億円とも言われています。 草津温泉といえば、日本を代表する温泉地の一つ。そのピンチにライバルである大分・別府温泉が出した粋な広告も話題になりました。 「今は、別府行くより、草津行こうぜ。」 という広告。一瞬草津が出した挑戦的な広告かと思ってよくみたら、実は別府が出してて「どういうこと?」となり、最後しっかり「なるほど、良いな…」と思わせる。 草津に興味持たせながら自分たちのPRもできてるのすごい。#
本田圭佑氏のツイートが話題になっていた。若い世代の自殺に関するニュースを取り上げて「他人のせいにするな!政治のせいにするな!!」と吼えている。ああ、このツイートは見たくなかった。好きなサッカー選手であるだけに個人的には残念な気持ちになった。 本田氏が取り上げている記事はこちら。 記事を一目読んでみていただければわかる通り、本田氏が言うような「他人のせい」とか「政治のせい」とかそういった内容についての記述がある記事ではない。これを読んであのような書き込みをするということは、彼が「自殺」という問題を考えるうえでのある種の思い込み、「自殺者は自分の苦境を「他人や政治のせい」にして自死したのだろう」といった類の思い込みがあるからだろうと思う。若者に対して強く生きるように鼓舞したいという彼の気持ちはわからなくもないが、この文脈で使うべき言葉、そして言葉遣いだとは到底思えなかった。 平凡な、物言いでは
「みんなのごはん」をご覧のみなさん、初めまして! ライターの社領エミです! みなさん。突然ですが、この紅茶をご存じですか? こちらは、私が大好きな「ムレスナティー」というフレーバーティー。おいしさもさることながら、パッケージが独創的すぎると一部でものすごい話題を呼んでいるんです。 まずはこちら、「メープルの森」という紅茶のパッケージをご覧ください。 メープルの森へいこうよォッの紅茶……? これ、紅茶のタイトルなんですよ。 箔押しで「メープルの森へいこうよォッ」って、え? メープルの森ってどこ? こんな紅茶、見たことなくないですか!? ちなみにこのパッケージ、側面もすごいんです。くるっと回すと、ポエムがぎっしり書いてありまして……、 何この不思議なポエム? ……ディヴィットさんが主語? 「OH-」? そもそも、ジュリエッタとマリアって誰? 最後の「あなたは誰なの?ムレスナさんですかぁ?語録」
ジモコロをご覧のみなさま初めまして、ライターの吉川ばんびと申します。 みなさんは、「文化住宅」というアパートの存在を知っていますか? 文化住宅とは? 日本の高度経済成長期(1960年代頃)に近畿地方で多く建てられた、風呂なし木造アパートのこと。建物の老朽化や耐震問題などを理由に、現在多くの文化住宅が取り壊され、マンションや駐車場に姿を変えつつある。関東圏では、「木賃アパート」と呼ばれる。 今まで目の前を通りかかることがあっても「なかなか年季の入ったアパートだなぁ」くらいの意識しかなかったのですが、老朽化や空室化の問題から、いま文化住宅はどんどん失われているようなのです。 そんな文化住宅の取り壊しが相次ぐ関西で、「いずれは失われる運命にある文化住宅の終焉『解体』に最後のスポットを当てる」ことをコンセプトに、様々なパフォーマンスを続ける集団がいます。 彼らの名前は「前田文化」。 彼らがどんなこ
著: ナカノヒトミ “ コンクリート・ロード どこまでも 森を伐り 谷を埋め 西東京(ウエストトーキョー)多摩の丘(マウントタマ) 故郷は コンクリート・ロード ” 映画『耳をすませば』の中で、主人公の月島雫が『カントリーロード』の替え歌をつくっていた。そこで皮肉交じりに歌われるのは、かつて山だった場所を切り開いてできた多摩の街並みだ。 長野で生まれ育った私が、東京の大学への入学を前に家族や親戚から散々聞かされた言葉がある。それは「東京みたいなコンクリートばかりのところ、住むところじゃない」。 高速バスで新宿へと降り立ち、無機質なビルが乱立する都心の風景を見た私の頭に浮かんだのも、同じ言葉だった。 しかし、東京のベッドタウン・多摩の丘から家がぎゅうぎゅう詰めになっている住宅街の姿を見たとき、東京も住むところなんだ、と安心したことを今でも覚えている。 私が地元を離れて上京したのは2010年の
写真も雑誌に載ってそうなものばっかり!! こんなんもう手の込み方が業者じゃん…素人技じゃないじゃん……!! しかも、松本さんは若干20歳で現役女子大生だというから驚き。 きっと、親も金持ちで、お父さんがIT企業の社長とかなんだ……。 毎晩クラブのVIPルームでシャンパン飲んだりしてるんだろうな。住んでる世界が違い過ぎる……!!! 「じゃぁ普通の大学生はどんなインスタをしているのか?」を調べるべく、松本さんと同じ近畿大学に通う学生の投稿を、位置情報を元に検索すると… フェスでこんなに肌を露出してサングラスをかけているイケイケな写真とか、オシャレなカフェのごはんなんかをアップしているけれど、本当に毎日こんな生活をしてるの!? っていうか…… 大学生のインスタグラマーって、普段どんな生活してるの? …ということで、その実態を探るべく、カリスマインスタグラマーの松本さんと、大学生インスタグラマーの
厳寒の京都からこんにちは、おかんです。あ、いえ、お洒落な柄シャツを着こなすこの方ではありません。 右側が私です。お話をうかがっている相手は、京都精華大学の新学長、ウスビ・サコさん。 マンガ学部を日本ではじめて設置したり、妖怪に詳しい教授がいたり、なにかとユニークな京都精華大学。私の母校でもあり、ジモコロでも過去に取材をおこなっています。 そんな京都精華大学ですが、新学長の就任決定が世間を賑わせました。 新学長のウスビ・サコさんはなんとマリ共和国出身。人文学部の先生です。「どうしてマリから京都に?」「なにを研究してる先生なんだ」とTwitterなどで話題になっていたのですが、卒業生ながら私も抱えている疑問は同じ。 私は芸術学部に所属していたので、学部の異なるサコさんとは挨拶を交わすくらいの距離感でして……。 「世間の注目めっちゃ浴びてはるけど、私もサコさんがどんな人なのか、知りたい!」とサコ
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