【ワシントン=島田峰隆】米下院外交委員会は4日、対シリア軍事攻撃をめぐり公聴会を開きました。出席したケリー国務長官は改めて支持を訴えましたが、3日の上院外交委員会の公聴会に続いて、この日も議員の多くは慎重な姿勢を示しました。 公聴会にはケリー氏のほか、ヘーゲル国防長官、デンプシー統合参謀本部議長も出席しました。ケリー氏は、シリアに対する軍事攻撃は、化学兵器の拡散阻止だけでなく過激派勢力の拠点をつくらせないという点で「米国の安全保障上の国益になる」と強調しました。 しかし議員からは「シリアの内戦について米国に対する直接の脅威は見られない。われわれの行為は、米国を攻撃していない主権国家を攻撃することになる」(共和党議員)、「シリア攻撃がなぜ国益なのか有権者にどう説明すればいいのか」(民主党議員)などの意見が続きました。 「国際的に広く支持されていない行動を深く懸念している」(民主党議員)という
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