【ワシントン=島田峰隆】米大企業の最高経営責任者(CEO)が得ている異常な高額収入に改めて批判が集まっています。米労働総同盟産別会議(AFL・CIO)は15日、大企業350社のCEOが2013年に得た収入の平均は、労働者の平均収入の331倍だったとする報告書を出しました。 これらCEOの平均収入が1170万ドル(約11億9000万円)だったのに対し、労働者の平均収入は3万5293ドル(約360万円)。最低賃金(現在は時給7・25ドル=約740円)で働く労働者と比較するとCEOの平均収入は774倍にもなります。 報告書は、携帯電話会社のTモバイルUSやダーデン・レストランツ社など5社を“特に低賃金労働を強いている企業”と指摘。AFL・CIOのトラムカ議長は同日、「これらの企業の経営者には先見の明がない。最低賃金で雇われている人は、携帯電話を買うお金も、レストランで夕食するお金もない。CEOは
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