【ロサンゼルス=共同】米西部ワシントン州シアトルの連邦地裁でイスラム圏七カ国からの入国を禁じる大統領令の一時差し止めを命じ、一躍「時の人」となったジェームズ・ロバート判事(69)は、難民や障害のある子ども、黒人ら社会的弱者に寄り添う人権派として知られている。 米メディアによると、同州シアトル生まれのロバート氏は三十年以上法律事務所で勤務後、当時の共和党ブッシュ大統領(子)の指名で、二〇〇四年に連邦地裁判事に就任。本人も共和党を支持していたという。かつての同僚は「とても慎重な判事。法の解釈は保守的だったが思い切った適用をした」と話す。