経済評論家の池田信夫氏が、高速増殖炉もんじゅや六ヶ所再処理工場に予想を超えるコストと時間がかかっており、高速増殖炉に経済的な意味が無く、さらにウランの埋蔵量が十分だと主張している(BLOGOS)。「今はね」と言う感じだ。結論に飛びつくのは早いのでは無いであろうか。 二つ見落としがある。まず、高速増殖炉は研究開発中の技術で、一度技術が確立されれば追加のコストは低くて済む事だ*1。次に、可採年数の定義を確認しないまま議論している。OECD(2010)の以下の表も可採年数は2006年度の可採埋蔵量/生産量で計算されているわけで、中国、インド、トルコなどの途上国が原発を利用し始めたら、一気に短くなる。